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2004年11月

2004.11.30

LycosがスパムサイトをDDoS攻撃

すごい、本当に反撃するんだ…。
ITmedia エンタープライズ:欧州Lycosがスパムサイトを「DDoS攻撃」するスクリーンセーバ配布

私も、スパムメールの目的は広告主サイトに誘導することだから、そのサイトがスパムによって宣伝されている場合にスパム受信者から報復されれば誘導する意義が無くなり、スパムメール業者に金を出さなくなるのではと考えているのですが、
実際正攻法でやるには、不正メール禁止の法律で発信者を取り締まるぐらいしかなく、しかも実効性がてんでない。
未承諾な表記を守っているスパムなんて皆無です。どうして平然と送り続けていられるのか?
取締機関は何やってるのだろう…。

そういう状況を打破するため、欧州ライコスというまっとうな企業がDDoS攻撃で広告主サーバを懲らしめようとするとはびっくり。
本当にやるんですね(笑)、すごいなぁ。
説明に反して内容はおもいっきりDDoS攻撃だと思うのですが、これで「欧州ライコスに目を付けられたらたまったものじゃねぇ」と広告主に思わせればしめたもの。

スパム報復には必殺仕事人に頼めるなら制裁してほしいとも思ってたクチですが、
自ら打って出るこの仕組みは思い切ったアイデアですね(^_^;
私も所詮口先だけなのでびっくりです。しかも自分の貢献度とか攻撃状況も見られるという。これはおもしろいし、ネットに負荷がかかるけど気分的には賛同したいですね。

報復攻撃の戦況マップ
攻撃スクリーンセーバのダウンロードサイトでも攻撃情報がデータマップでリアルタイムに表示され、随時成敗したいURLも募集しています。
もうひとつのポイントは「相手の破壊が目的ではない。だからサーバがダウンしてしまわないように加減をしているのだ。だからDDoSとは違う!」と主催者が主張していること。
この裏には、生かさず殺さずな魂胆が見え見えです(笑)。
悪徳スパム業者のサーバは往々にしてビジネスサーバなので「転送量で課金される」という形態が多い。
だからダウンさせずに徹底的に転送量を増大させて支払額をハネ上げさせるほうが非常に効果的。
悪徳の片棒を担いでいるだろうISPも使用料だけは払ってもらわないとやっていけないので、サーバオーナーとISP管理側で仲間割れもあるかも?
DDOSでない建前、転送量増幅によるリソース攻撃、悪徳業者間の仲間割れ誘発?の一石三丁なナイスアイデアだったわけです。
しかしすぐにキャンペーンは自主中止してしまいましたが。
やはり徹底的にNO!と言うにはこれくらいしないといけない時代なのでしょうね。

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2004.11.24

地球大進化 第6集『ヒト 果てしなき冒険者』

http://www.nhk.or.jp/daishinka/program06.html

関連前ログ:
NTDTKS 地球大進化第4集大量絶滅

次回まとめが放送されますが、今回が一応の最終話。人類の話。

思えば、人類はホモサピエンスの単一種しかないんですね。人種の違いはあるものの。
他の動物と比べて少ない。
しかしここまで辿り着くには19種の絶滅した人類があったとのこと。その中で環境に適応できたのが今の人類。
しかしヒトの場合、環境適応能力だけではない。
かつて地球が熱に覆われ、氷に閉ざされた時代にぎりぎりのところで生存した生物は、偶然とも言えるべき生き残りに成功したが、最後の2種、ネアンデルタール人とホモサピエンスでネアンデルタール人が絶滅した理由は、ホモサピエンス側に会話の能力があったからと言われている。
脳の大きさ運動能力は同じ。しかし喉仏の位置がネアンデルタール人は猿のように高い位置(頭に近い位置)にあったため、口道から喉仏までの距離が短く十分な振動をさせられないので自由な言葉を発せなかったらしい。
このため、狩りや季節のイベントや危険などのあらゆる知識を共有するのに言葉が操れたかどうだかで差が出て、氷河期の生き残りで差が出たとのこと。
言語が第二のDNAとして受け継がれるようになったのです。これはDNA以上に速い速度で継承できる強力な要素となった。
(速度で言うならバクテリアあたりの世代交代はもっと速いですが)
今の人類なら、炎も氷も耐えうる身体能力は無いですが、科学で対処できるかもしれません。安全な場所に早く移動できるでしょう。これはDNAではなく言葉の力によるもの。

考古学にかぎりませんが、こうした状況証拠から理由を探し出すのはおもしろいですね。
スムーズに話が繋がるとそれはやはり真実なのかもしれない。
今までの放送でも、
植物大発生>酸素濃度上昇>コラーゲンは酸素濃度が高くないと作れない>コラーゲンは目の生成に貢献>木上の生活で枝から枝へ飛び移るために目の性能が向上…
というように理由付けの流れができています。
その中で例えば、目がいいかどうかの判断材料として『顔に表情を持つこと』だなんて目から鱗でした。
犬猫より表情豊かな人間は、そういう微妙な表情変化を読み取れるだけの目があるからこそなんですね。
ヒトが昔何を食べていたかを臼歯のすり減り具合で想像。ひっかくような細かな傷があったならそれは砂の付いた食物だった→ヒトが植物の根(イモ)を食べていた。丈夫なあご構造も固いイモを噛むのに適していた等等
言われればなるほどと思いますが、学者が骨の様子からそういうことによく気が付くなぁと思うわけです。
天文学だって、自分では光らない惑星を、恒星観察して定期的に恒星の光が弱まるのを目の前を天体が横切っているからだとして惑星を発見したり、
目に見えないブラックホールもその中に取り込まれるチリやガスが発する強力な波長を観測して「そこにあるらしい」と推測したり。
想像と工夫とヒラメキがそこにあります。
科学のおもしろさはそういうものではないでしょうか。

話を戻して、地球大進化・人類、番組の最後では
「君たちが生き残った。おめでとう」
「でも、これで旅は終わったわけではない。これからも続くのだ」
と締めくくられていました。
だからタイトルは『果てしなき冒険者』なのですね。
ずっとずっとの未来、ホモサピエンスもDNA的に複数の種に分かれるのかもしれない。
そして偶然や必然でどちらかがまた滅びるかもしれないし、今度は共存できるのかもしれない。
バイオテクノロジーが発達して、人為的に新種が製造されるかも?
今のDNAと異なる「ヒト」ってどんなものなのでしょうね。

(2004/11/24)
雑誌ナショナルジオグラフィック11月号は進化の特集でした。
「進化を研究室で観察できるか?」との問いかけがありました。
進化には、環境とかに影響されて起きる単一系内進化と、一つの系統が二つの種に枝分かれする種分化がある。
種分化はまれにしか起きない現象で、変異を何千世代も重ねないと起きない。1世代百年とした場合10万年経たないと起きない。
ホモサピエンスが20,30万年前出現、現代人と同じとされる新人(サピエンスサピエンス)が旧石器時代の5万年前だそうですから、あと5万年すればそろそろ種進化でニュータイプが登場するかも??
記事では「一度決定的な変異が起きるとドアがぴしゃりと閉まるように種が分かれる」という。
そんな偉大なる母がいつか登場するのでしょうね。
で、最初の問いかけですが、観察は可能。
実際、ショウジョウバエ35世代、大腸菌2万世代の進化の観察に成功しているという。種分化または非常にそれに近い異なる集団を生み出すことに成功しているそうです。

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2004.11.22

重機でも壊れないATM イトーキ

『ゾウが踏んでも壊れない』
…昔に聞いた言葉ですが、今はATMも頑丈な方がいい。
オフィス家具とかで有名なイトーキは、ATM施工のメーカーでもあり、この度、対重機襲撃耐久度を高めたATMボックス『スーパーセキュアブース』を11月22日に発売するそうです。
NIKKEI NET:重機でも壊せぬATMブース イトーキ、工期も短縮。(2004/11/04)

従来とコンクリ成分を変更して強度二倍、工場で事前組み立てで施工も早くできる。
既にこれの採用を神奈川の八千代銀行が決めているとか。
盗難重機で壊して盗難トラックに載せて奪うという大胆な犯行手口にクチあんぐりで、理論的には確かに奪えるがよくまぁ実行するよなぁですが、
感心してばかりもいられないので被害者側も否応なく対策を迫られているわけですね。
従来の壁は石膏ボードなのが多く、強度的にはダメダメらしいです。
外観写真は省略しますが、見た目にも壁が丈夫そうに見えますね。

お値段、1台約700万円とか。

関連?これまた頼れそうな学校机ですね。
机の下で身を守る「地震対策生徒用デスク」を発売 コクヨ(2004/11/19)

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2004.11.16

トカゲの水上走行のひみつ

科学者の長年研究の執念がここに結実?
(2004/11/16 時事通信)

トカゲの水上走行、秘訣解明=後ろ脚で体重以上の反発力

中米の熱帯雨林に生息するイグアナ科のトカゲ「バシリスク」が、伝説の忍者のように水上を走る詳しいメカニズムを、米ハーバード大の研究チームが16日までに実験で解明した。
敵から逃げる際など後ろ脚で走ることができるが、ごく小さなトカゲ類が水上を短距離走ることは珍しくない。
バシリスクは成長すると体重が200グラム以上にもなるのに日常的に水上を走っており、どうして沈まずに前方に移動できるのか関心を集めてきた。
研究チームは、体重が最大20グラムのバシリスクの子5匹を、水槽の細長いコースで計24回走らせる実験を実施。銀色のガラス製微粒子を水に混ぜ、レーザー光線を当てて1秒間に250コマの高速度撮影を行い、水の動きが分かるようにした。
その結果、後ろ脚が
(1)水面をほぼ垂直にたたく
(2)後方に水をかく
(3)引き戻す
この動作を繰り返す中で、最初に素早く水をたたく動作(全体の14%)で、体重の113%もの上方への反発力を得ていることが分かった。

これを読んで人は、
「トカゲの走りにレーザー光線や113%もの反発力って何? それって食えるの?」
と、思うか
「すごい、体重あるのに水上で二本足で忍者走り!エリマキトカゲもびっくりだな。 緻密な観察を行った研究チームGJ!そうか銀ガラス微粒子で水面の様子を見やすくする、かぁ。それとバシリスク君達お疲れさまでした」
と感激する二者に分かれるのでしょうね。
私はもちろん、この解明のために日夜研究室でバシリスクの子の挙動に注視してきたメンバーの奮闘してる様子に想いを馳せてみたクチです(笑)。
これを私が知ったところで世の中どー変わるものでもないですが。

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JASRACと無料コンサートとの関係

 寒い夜、
 ある家族の暖かい団らんの風景。
 「お誕生日おめでとう」「おめでとう」
 「ハッピバースデーツーユー〜」
 ピンポーン
 「あら?誰かしらこんな時間に」
 ガチャ
 玄関の扉を開けるとそこには…
 
 「こんばんはJASRACです」

これはネットで見かけるジョークなコピペですが、
日経新聞2004/11/14にこんな記事が
『全国で無料コンサート開催相次ぐ 著作権料無料が魅力』

都心のビルでミニコンサートが開かれることがありますが、
これはビルの通行人の足を止めてにぎやかさを確保するため。
そういう無料コンサートは以前からあります。
それが地方の公共ホールでも最近多いらしい。無料なので主催が経費を負担するも入場料で回収できないというのに?
公共ホールは地域貢献のため、無料の場合は施設利用料を割り引く制度があるところが多いとのこと。
例えば土曜に借りると10万円台のものが、半額で7万円とかになる。
しかしその7万円を主催側がなぜ自腹で?
その理由は、『著作権使用料を払わなくて済むため』だそうで。
使用料は、入場料×ホール定員数×1.6%。実際の入場数は関係しない。
例えば二千人会場で二千円で開催すると、64000円。
施設利用とは別にこの6万円を払わなくて済むように、入場料を0円にしてしまおうという考えなのだとか。

使用料を支払わなくて良い
・入場料無料 ・出演者に報酬無し ・営利目的でない
この条件を満たすと特例となる。
ちなみに最初の都心での客寄せコンサートは特例にはならないのでちゃんと支払っているとか。

少額入場料&満員にできないだと著作権使用料が相対的に高くつくので、入場料を高くすることや、チケットの売りさばきでも稼働がかかるのを考えると無料にしてしまえ…というものだが、
記事で音楽関係者の話として、こういう動きになった理由は
「今まではJASRACに報告せずにコンサートを開いていたが、最近は開催後何週間かして突然JASRACから支払い請求が来るようになったから」。
政府の著作権保護政策のもと、著作権者の意識が高まり、JASRACも徴収に力を入れ始めたわけです。
記事の最後に青山学院大学の松田教授は
「無料コンサートだと著作権者に直接のメリットはありませんが、演奏されることで社会の利益になります。文化は伝わらなければ意味がないですから」
とコメントし、
JASRACの徴収強化が、無料で音楽に親しめる状況を作るのに貢献しているとはおもしろいと締めくくられていました。

やはり皆から支払うこと避けられてる?

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2004.11.08

世界のパソコン生産・台湾寡占進む


以前から台湾のパソコンシェアが気になっていたのですが、数値を見つけました。
(日経2004/11/8)
記事によれば、台湾の世界のパソコン生産における重要度は増しているという。
2004年の世界シェアは7割。
台湾ブランドのパソコンの名前はあるがあまり聞かない。しかし生産の各工程では重要な地位を築いている。
世界的需要が高まって他国も生産力を強めるはずが、うまく台湾が先行してるようです。

具体的には、
ブランドを持つメーカーが台湾に発注
(日本=NEC、東芝、ソニー等 米国=デル、HP、GW等)
 ↓
ネット経由で受注した台湾企業
 ↓
主に上海周辺の中国本土の生産子会社が2日で組み立て
 ↓
発注者に中国から直納

台湾だけでは全工程製造できない国土事情を、子会社を安い中国に構えて製造速度とコストも同時に改善する方策を進めていたのですね。
そのためメーカーブランドは日本やアメリカが強いが、その部品では台湾製が大多数を占めるという。
(台湾で世界的ブランドはエイサーだけと記事にある)
440BXとかの時代に台湾マザーを知りましたが、ますますその地位を固めているそうです。
マザーボードシェア8割、ノートパソコン製造7割、液晶モニター7割…
逆にシェアが低いのは、光ディスク装置4割、デスクトップ型3割。
確かパナのレッツノートは国内組み立てでしたっけ。
デスクトップが3割といえども、その中のマザボは台湾に作ってもらっているのでしょうね。
私の長いひいきのエプソンダイレクトも中はずっとASUSですし。

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