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2004.11.24

地球大進化 第6集『ヒト 果てしなき冒険者』

http://www.nhk.or.jp/daishinka/program06.html

関連前ログ:
NTDTKS 地球大進化第4集大量絶滅

次回まとめが放送されますが、今回が一応の最終話。人類の話。

思えば、人類はホモサピエンスの単一種しかないんですね。人種の違いはあるものの。
他の動物と比べて少ない。
しかしここまで辿り着くには19種の絶滅した人類があったとのこと。その中で環境に適応できたのが今の人類。
しかしヒトの場合、環境適応能力だけではない。
かつて地球が熱に覆われ、氷に閉ざされた時代にぎりぎりのところで生存した生物は、偶然とも言えるべき生き残りに成功したが、最後の2種、ネアンデルタール人とホモサピエンスでネアンデルタール人が絶滅した理由は、ホモサピエンス側に会話の能力があったからと言われている。
脳の大きさ運動能力は同じ。しかし喉仏の位置がネアンデルタール人は猿のように高い位置(頭に近い位置)にあったため、口道から喉仏までの距離が短く十分な振動をさせられないので自由な言葉を発せなかったらしい。
このため、狩りや季節のイベントや危険などのあらゆる知識を共有するのに言葉が操れたかどうだかで差が出て、氷河期の生き残りで差が出たとのこと。
言語が第二のDNAとして受け継がれるようになったのです。これはDNA以上に速い速度で継承できる強力な要素となった。
(速度で言うならバクテリアあたりの世代交代はもっと速いですが)
今の人類なら、炎も氷も耐えうる身体能力は無いですが、科学で対処できるかもしれません。安全な場所に早く移動できるでしょう。これはDNAではなく言葉の力によるもの。

考古学にかぎりませんが、こうした状況証拠から理由を探し出すのはおもしろいですね。
スムーズに話が繋がるとそれはやはり真実なのかもしれない。
今までの放送でも、
植物大発生>酸素濃度上昇>コラーゲンは酸素濃度が高くないと作れない>コラーゲンは目の生成に貢献>木上の生活で枝から枝へ飛び移るために目の性能が向上…
というように理由付けの流れができています。
その中で例えば、目がいいかどうかの判断材料として『顔に表情を持つこと』だなんて目から鱗でした。
犬猫より表情豊かな人間は、そういう微妙な表情変化を読み取れるだけの目があるからこそなんですね。
ヒトが昔何を食べていたかを臼歯のすり減り具合で想像。ひっかくような細かな傷があったならそれは砂の付いた食物だった→ヒトが植物の根(イモ)を食べていた。丈夫なあご構造も固いイモを噛むのに適していた等等
言われればなるほどと思いますが、学者が骨の様子からそういうことによく気が付くなぁと思うわけです。
天文学だって、自分では光らない惑星を、恒星観察して定期的に恒星の光が弱まるのを目の前を天体が横切っているからだとして惑星を発見したり、
目に見えないブラックホールもその中に取り込まれるチリやガスが発する強力な波長を観測して「そこにあるらしい」と推測したり。
想像と工夫とヒラメキがそこにあります。
科学のおもしろさはそういうものではないでしょうか。

話を戻して、地球大進化・人類、番組の最後では
「君たちが生き残った。おめでとう」
「でも、これで旅は終わったわけではない。これからも続くのだ」
と締めくくられていました。
だからタイトルは『果てしなき冒険者』なのですね。
ずっとずっとの未来、ホモサピエンスもDNA的に複数の種に分かれるのかもしれない。
そして偶然や必然でどちらかがまた滅びるかもしれないし、今度は共存できるのかもしれない。
バイオテクノロジーが発達して、人為的に新種が製造されるかも?
今のDNAと異なる「ヒト」ってどんなものなのでしょうね。

(2004/11/24)
雑誌ナショナルジオグラフィック11月号は進化の特集でした。
「進化を研究室で観察できるか?」との問いかけがありました。
進化には、環境とかに影響されて起きる単一系内進化と、一つの系統が二つの種に枝分かれする種分化がある。
種分化はまれにしか起きない現象で、変異を何千世代も重ねないと起きない。1世代百年とした場合10万年経たないと起きない。
ホモサピエンスが20,30万年前出現、現代人と同じとされる新人(サピエンスサピエンス)が旧石器時代の5万年前だそうですから、あと5万年すればそろそろ種進化でニュータイプが登場するかも??
記事では「一度決定的な変異が起きるとドアがぴしゃりと閉まるように種が分かれる」という。
そんな偉大なる母がいつか登場するのでしょうね。
で、最初の問いかけですが、観察は可能。
実際、ショウジョウバエ35世代、大腸菌2万世代の進化の観察に成功しているという。種分化または非常にそれに近い異なる集団を生み出すことに成功しているそうです。

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» ネアンデルタールの喉仏は上にあった? [伝統的作業療法伝説 ~武炉具版~]
今回もまた、地球大進化第六集「ヒト果てしなき冒険者」についての疑問です。 番組の [続きを読む]

受信: 2004.11.20 21:21

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