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2005.01.22

地震と津波と稲むらの火

(2011年8月31日追記)
NHK総合「歴史秘話ヒストリア▽地震の神様 命を守る闘い~関東大震災を予知した男 今村明恒」
8/31 (水) 22:00 ~ 22:45 (45分)
1923年に起こった関東大震災。これを18年前に“予知”し、防災対策を訴えた男がいた。地震学者・今村明恒(あきつね)だ。世間から“ほら吹き”呼ばわりされる今村だが、“予知”が現実のものになるや一転、“地震の神様”と呼ばれ、世間の人気者となった。次なる大地震の予知と市民への啓発活動に情熱を燃やす今村に、やがて戦争という大きな壁が立ちはだかる。「防災」に生涯をささげた男の苦闘の物語。

この放送を観ましたが、戦前の国定教科書に『稲むらの火』掲載を訴えたのはこの先生だったのですね。
戦争になり、掲載は無くなり各地の地震観測所も軍事接収される。
戦後すぐに整備を模索するも、南海大地震が発生。予知し人を再び救えなかったことを悔やみつつ亡くなったそうです。
しかし業績や資料は国に記録が残り今の気象庁事業の礎となり、
教科書に載ったことで先の南海大震災の津波から免れた人も少なくなかったことは幸いでしょう。

上記に関連のNHK解説↓
解説委員室ブログ スタジオパークからこんにちは「教科書に復活した"稲むらの火"」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/200/72609.html
2011.3の大震災の前に教科書に復活掲載が決まっていたとは。
新年度からの掲載に対し「あと一年早ければ」との声も出てしまうのもやむなし。


(2005年1月)
先日の新聞に書いていましたが、世界の地震の10%が日本で起きているとか。
こんな小国が世界の10%。『NATIONAL GEOGRAPHIC』誌2005-1号の阪神淡路から10年の特集記事では、その日本での発生は年間1万回。
それでもこうして生きていけるのも人類の長年の英知のお陰なのかも知れません。
古人から受け継いだ耐震構造の家に、今は科学的裏づけのある対策、過去の教訓を生かした救援制度と体制、そして予測。
災害支援の新聞で『過去の教訓を生かして…』という一文があるとなぜか嬉しくなります。

新聞の10%の話は、本題はスマトラ沖地震のことだったのですが、それによるとインド洋の人々は津波を知らなかったそうです。有史以来、インド洋では津波に襲われたことがほとんど無かったのだとか。
プレート移動でヒマラヤ山脈を作ったぐらいにインド洋でも地殻の動きがあったのだから…と私はそんなに海洋地震が起きてなかったことにびっくりしました。
それだと確かに『潮が急激に引いたら津波が来る』を知らないのも仕方が無い?てっきり漁師の間でそういう言い伝えがあるものだと思っていました。
今日22日のNHKTVニュースで、犠牲者が12人ととても少なかった島が紹介されてました。8mの津波に襲われたにもかかわらず。
その島では昔から津波の前兆が知識として言い伝えられ、今回の地震での海の動きを見て、皆が高台に避難したそうです。どうしてその島だけそういう知識があったのかまでは不明ですが、知っている人もいたんですね。
新聞では、はじめての津波で被害を受けたどこかの国はその後全国民に津波の啓蒙をちゃんと行ったそうです。そして何年後かに同規模の津波が発生したものの前回よりはるかに少ない被害で済んだそうです。

小泉首相で話題になった『稲むらの火』ですが、火をつける者が居なければ始まりません。
日本では、地震が起きると沿岸津波情報がTV画面に表示され、海岸に近づくなと言ってくれる。
このシステムが現代の日本の『稲むらの火』なわけですが、そういう火が各国でも灯されるようになるといいですね。

災害教訓を生かす 関連ログ
クローズアップ現代 高潮が町を飲み込んだ(1999年)

『稲むらの火』とは?
戦前の教科書にも載っていた日本の故事。村の高台に住む庄屋さんが地震のあと海のようすを見て異常を感じる。津波を予感したので一刻もはやくふもとの村人たちを避難させたいと考えるが、一人で遠くのみんなに言って廻るには時間がかかる。
そこで自分の田んぼの刈り取った稲に自ら火を放つ。その火は燃え広がり、ふもとの村人全員が「庄屋さんのところが火事だ!」と慌てて消火に駆けつける。そんな村人に「火は消すな!」と言い、自分に注目が集まったところで皆に避難を指示。
間もなくして襲ってきた津波の被害に人命が救われた、というお話。
元になった実際にあった話はちょっと違うそうですが、現地(和歌山県有田郡広川町)では銅像もまつられているとか。
村人を助けたい気持ちも立派でしたが、その火を見て心配して駆けつけてくれるほどの村人だったからこそ、なのかもしれませんね。

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