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2005年5月

2005.05.25

橋梁談合と戦っていた福島のメーカー

5/25の新聞でも先の鉄鋼橋梁談合続報があったのですが、
談合集団A会K会が大手で47社もあったのに、それに加わらないというか調整要求に応じていなかった福島のメーカーがいたそうで。
そういう会社を「アウトサイダー」と呼び、組織は安値入札で徹底的に排除していたという事が判明。
普通は談合で90%高止まりなのに、国や東京都の案件とかで60%−70%だった場合があったが、それは別に善意や適正価格ではなくて、入札参加していた福島の業者に落札させないための作戦だったという。
(そこで安値落札した業者はあとで損失補填受けたのは言うまでもない)

100%協同でないと談合はできないはずだと思っていたのですが、ちゃんと一線を置いていたメーカーもあったのですね。
しかし彼らを排除するために、福島のが参加すると判った場合は、安値談合もしていたというすごい執着ぶり。

結局これで談合組織が落札してばかりだったわけですが、例えば東京都新交通システムの案件5件で唯一福島が1回だけ落札成功したときは、予定価格の59%だったという。
その福島のメーカーってどこでしょうか。身を切って戦っていたんですねぇ…。

というか前の三菱自動車もそうですが、47社も談合していて中から良心の呵責からやめようと言った社員は居なかったのでしょうか。
これだけの組織なら相当の人間が関与していただろうに。
○○会とかの馴れ合いは否定しませんが、あからさまに価格まで操作して、逆によくまぁ今日まで見つからなかったものだと。
でも公取委&東京高検のスムーズな操作状況を見るに、内通協力者は少なからず居たのかな…。

同じ日の日経新聞のコラム『春秋』では30年前の石油闇カルテル事件を引き合いに出していました。
石油危機に便乗して値段をつり上げるカルテル事件で国内の元売りが一網打尽に摘発された中、事件に巻き込まれなかった外資系企業がエッソだったという。
エッソの当時社長の八城氏は、業界仲間と食事をするときは「価格などセンシティブな話はしないでください」とまず口上を述べ、帰社後法務部に逐一話した内容を報告していたという。それが会社の規則だった。
コラムでは「業界仲良しクラブが犯罪組織に成り下がるな」と戒めていました。

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2005.05.24

言語別月別SE単価グラフ

長いこと大きな昇給は無いですねぇ。年齢加給のみ。資格取りたいところですが。
30過ぎれば課長とかなってもいいはずが私はまだ平社員エンジニアのまま。

そんな中でプログラマやエンジニアの給料相場ってどうなの?をかいま見れるサイト。
「ITプライスデータバンク」
http://www.it-price.jp/keiyaku.php
会社員でないフリーのプログラマ中心で1000サンプルにて開発言語別、スキル別、業種別とかの切り口でその契約金額を毎月集計して相場を可視化しようというサイトです。
会社員プログラマと違って月単位で相場が伺えます。彼らは大手ITベンダの下請けも多いので当時の業界相場がリアルタイムに反映されやすい。

これで見ると、この1年でC++開発者は64万円→62万と下落傾向で、Cが62万→64万と堅調に伸びて需要が高いとかが判るわけです。
1000名ではまだサンプル数では少ないとも言えますが、それでもグラフの変化は激しく、それだけソフト開発は定価があるようで無い業界なことを表しているのではないでしょうか。
上記の金額は契約ベースであり、グラフには別途実績ベースのもあり、それらが契約時よりも低いグラフなのが涙を誘います…。
全体平均でもだいたい60万円なのも、結構実態値に近い感じがします。
当然私のような会社員タイプはいろいろさっ引かれるので、手取りで60万円なんか貰えるわけはない。
でも会社はこれくらい顧客から取ってるのだろうなぁ。1社員あたり。
手取りが小さくても福利厚生や間接費(接待とかタクシー代とか自社ビルとか役員の高級車とか私には関係無いところ!)がかかっているわけですし。
フリーのほうが中間マージン無いぶん手取りは高額ですが、毎月低値安定なサラリーマンがいいかな私は。お金気にせずに仕事に専念できるので。
ITプライスデータバンク

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2005.05.23

価格.comの最大のセキュリティホールは『無知の脆弱性』

(2005.5.23文章増補)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/05/19/7663.html
続報によるとメール通知機構にも書き換え被害があったそうで。
「携帯メールでiframeトラップなメールを受信しても大丈夫です」って技術的にはそうでしょうが、そんなところまでみすみす書き換えられたクラックぶりがなんとも。
しかも携帯はいいとして、一般メールで安値情報とか通知するメールの場合は、受信者がhtmlメールで読んだり、WEBメールで読むとご丁寧にもhtmlタグを解釈するので危ないし、そうでなくても謎のurlを思わずアクセスしたりするだろうし。
現にメールの内容文をまんま公表しちゃったサイトで危険タグが有効になってしまったとかなんとか。

私も会見記事で真っ先におかしいと感じたのですが、社長さんの「最高レベルのセキュリティだったが破られた」発言、
この世には絶対完璧という文字が無いことを、IT技術者と恋愛破局経験者は知っている。
IIS6にまめにパッチを当ててサイトを書き換えられない努力はしていたろうが、それを最高レベルと言い切る自信がすごい。思い切りクラックされた後に。
最近では…なんかJR西方面でもデジャブが。
2ちゃんねるでは「IIS採用の時点でもう最高セキュリティでない」とのツッコミもありますが。
要はIISサーバを納入した時に、お客様から「いいシステムだからセキュリティは完璧だよね?」と訊かれて
「ええ、最高レベルですので大丈夫です。未来永劫一切事件事故は起きませんよ」と言い切れるか?
私は納入先にそんなこと一度も言ったことありません。
デメリット&リスクも説明してます。嘘つきにはなりたくないですから。

2005/05/16「最高レベルのセキュリティが破られた」
カカクコム、不正アクセス事件を説明
www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/16/news077.html

今回最初に異常を検出したのはキヤノンのNODスキャンソフト。未知のウイルス検出機能のお手柄だったようで?大手スキャンはパタン対応するまでスルー。
だいたい、高価な大手ソフトにも未知のウイルスとか悪意のスクリプトを検出する機能はあるはずなのに何やってるの?他のマイナー各社に性能で負けているとは。
パタン至上主義だけじゃない、って大手も言っているはずなのになぁ?
以前にらのべあぷろだで苺ウイルス見つけたが、もう話題になって数日になるのにノートンは検知できずだった。だから検体メールしたんだけど、すると自動返信で配信前の最新パッチをいきなり送ってきた(何メガもあるでかいサイズでびっくり)。一応準備はしてたんだね…。

そこで価格comに戻りますが、
NOD以外で検出ができない、ということを検証して情報を乗せればいいのに。でないと自分の持ってるので対応できるかどうかわからない。ウイルスの可能性はあるのに、という状態に陥る。
ここのサイトにあるように、個人でソフト集めて片っ端から検証すればよかったのに
www.st.ryukoku.ac.jp/%7Ekjm/security/memo/2005/05.html
(まとめサイト紹介とか各種リンクも充実)
これで少なくとも「検出対応できない」とわかればNODに一時的に乗り換えるとかの決心もできるというもの。
既報では、価格コムの顧客がサイト閲覧してそのNODが反応。それを何度も通報したのに対処してくれなかったそうで。顧客なのでサイト閉鎖させられたら困るので即時閉鎖をしなかったことは強く追及しなかったようですが、閉鎖後の顧客アクセス件数は2割減少だそうで、それくらいで済むなら閉鎖してよさそうでしたね。
警察とかと協力して犯人特定する名目でウイルス仕込むのを泳がせていたって、いくら即座に書き換え修正してたとはいえ、その数日間に一瞬でも変なiframeを食らわされた来訪者もいたろうに。
楽市楽座の賑わう往来でドンパチすれば店と来訪客がとばっちりで怪我する可能性大なので、普通は営業の最中にドンパチせずに、城門閉じるか客を避難させるかするよね。

上記のサイトでも、社長の最高発言を話題にしてますね(笑)。
ネット全般の感想に同意ですが、あんな言い方で聞いた人の反応はどうなるか予想できなかったのだろうか。
例えば、JR西が「最高の安全を心がけていたが福知山線で事故が起きてしまった」なんて言ってしまった場合、
信楽高原鉄道事故から14年目な慰霊祭で碑前でJR西日本会長は何と言うのだろうか。
14年前に「二度とこのような悲劇は絶対起こさない」と約束していなかったのか。
私のような者が横槍入れても仕方ないのですが、今回ものの言い方の話題をするのは、
社長の最高セキュリティ発言は、今回のクラック犯人をもう一度犯行に及ばせる動機に繋がるのではないかと危惧しているからです。
何年か後の忘れ去られた頃にさらに新たな手口でページを書き換えしてやろうと思わせるのではないか。
で、htmlのソースに「最高ですかぁ?」とかメッセージを残す、という。そんな未来。

価格.comは調査中としてサーバの脆弱性情報出してませんが(5/20時点)、
*パッチ当てたIIS6だけど乗っ取られサイトを書き換えられるらしい
*他のサイトも被害拡大中。共通点は「phpBB」のCGIサーバを稼働させていること?
*ご丁寧に、phpBBサイトはpowered-byの文字列をhtmlに埋め込んでいるので、
 クラック犯人は検索エンジンでそれを手掛かりに同類サイトを物色してる?

クライアントは対応はいいとして、サーバ側の対策が不透明ですね。そっちの情報が欲しいです。
職場でもその話題で持ちきりというか各課各担当に注意喚起するにも何と言ったらいいのやら。
IISが原因であり新たなセキュリティホールを突かれたのなら、MSからアナウンスがありそうですが。

さらに、企業のセキュリティの甘さを糾弾するのに有名なセキュリティ情報サイト?
ネットアンドセキュリティ総研株式会社のサイト「SCAN」でも、例の社長発言を糾弾してますね。
https://www.netsecurity.ne.jp/1_2777.html
価格comは以前にもセキュリティ問題を抱えていたそうですね。
そんなんでは、ディフェンスに定評のある池上、じゃなくて価格コムとは言い難い。
キーロガー系ウイルスをばらまいておきながら併設の外為サイトを平常運転させていることにscanも呆れているようです。

今回の事件のとばっちり、というか泣きっ面になんとかかもしれませんが、
価格comのサーバのアンチウイルス製品は、トレンドマイクロだそうで。
サーバ向け製品なんだから、怪しいiframeや外部リダイレクト先のドメイン文字列をNGワードでブロック検出…とかできればよかったのに。

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2005.05.13

改正電子メール法成立/個人情報保護苦情処理先

(2005.5.13)
国で改正された電子メール法が通ったようです。ヘッダ詐称は警察捜査対象になり、ISPもより柔軟に送信元に対して断固たる措置しやすくなっています。
しかし「改善に従わない場合は警察が捜査」って、詐称された発信元にどうやって警告するの?従わない場合は最寄りの警察に届ければ本当に本気で受け付けてくれるの?
と疑問の余地はいろいろあるのですが。
前法律では処分実績が結局3件程度で全然実効性無かったのでそれよりマシではあります>見た目は
発信元処分よりもその広告内容&目的の業者を糾弾したほうが早道だと思うのです。そっちは客を逃さないように連絡が取りにくいとか行方不明とかなりにくいでしょうし、中身も違法性高い場合が多いでしょうし。
いまは我慢のしどころか…。
最近はスパムメールは減りました。1日1件程度。かなりブロック条件も増強したので解除するとまたたくさんになるのかなぁ…?


(2005/04/12 15:01 時事通信)
個人情報の苦情処理団体に=通信と放送2団体−総務省
総務省は12日、日本データ通信協会と放送セキュリティセンターを、今月から全面施行された個人情報保護法に基づく苦情処理の仲裁団体に認定した。
同団体は、消費者からの苦情を受け付けるとともに、中立的な立場からトラブルの解決を目指す。
業務開始はデータ協会が同日で、放送センターは5月10日からとなる見込み。 
データ通信協会には、固定電話や携帯電話、インターネット接続事業者などが、放送センターには衛星放送などの有料放送事業者がそれぞれ加盟している。

個人を特定できる電子メールが持ち主の望まない使われ方をしているスパムメールに対して、使用停止権または削除権(保護法で新設された権利)を行使するにあたり、発信元業者や中継のプロバイダが対応してくれない場合には、この「データ通信協会」が今回から苦情対応をしてくれるということなのでしょうか?
今回の法では、法を守られない場合には地方自治体や業界団体にて対処するように指定されていますから、迷惑の元となっている側が無責任に逃げ回ることはできないことになったわけですが、このデータ通信協会が最後の砦になってくれれば…。
現状では発信元に文句を言えないし言っても無視されるので、ISPの頑張りだけが頼りなのですが、
先日の総務省での迷惑メール研究会で
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/meiwaku-mail/050406_2.html
ISP側は「我々も被害者です。通信の秘密や自由を侵すことにおびえながら仕方なく対応してるんです」とする見解資料を提示してます。
郵便信書や電話と違って電子通信は保護されてないんじゃなかったっけ?
だから企業は社員にメールシステムを軒先貸ししてるだけで会社の資産なんだから、社員に内緒でメールを読んだりフィルターかけたりのチェックをかけるのは問題ない、とか聞いたことがあるのですが。通信の秘密が最優先なのはemailシステムでも同じだったのかな。
既にウイルス対策やスパムフィルタを提供してるのだから今更不可侵も無いと思うのですが、上記のPDFファイルを読んでISPのあれこれ弁解してる姿勢がなんとも情けなく。
プレゼン資料の一部
そりゃあ面倒なことに手間かけたくないのが誰もの心情ですけど。
しかし生殺与奪権を握る契約をしておきながら、いざたくさんの人が迷惑する行為が発生しても行使せず傍観するようではプロバイダイメージにマイナスですから、もっと頑張ってほしいところ。
※資料の中で各プロバイダ対策で「5月からニフティはドメイン認証開始」とある?期待して良い?

関連記事:個人情報保護法とは?

P.S.
例の連日スパムの件、今のところ停止後ずっと平穏が続いています。あとどれだけこんな日が続くでしょうか。

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プロジェクトの姿~顧客が本当に必要だったもの

(2010.4)
http://labaq.com/archives/51105290.html
ああ、ありますね。デスマーチへと向かう伝言ゲームの恐怖。
現場から発せられた拒否がPM(プロジェクトマネージャ)や上司を経ていくなかで、「厳しい」とか言い換えられてしまう。最終的にはやれない/やりたくない仕事をお受けする結果となる。
これを「希望的な恣意に基づく非事実に置換されるんだ」との感想が。

  戦線から遠のくと楽観主義が現実に取って代わる
  そして、最高意志決定の場では現実なるものはしばしば存在しない
  戦争に負けているときは特にそうだ

   (パトレイバー劇場版)

今度の新しい担当はいつまでも経っても凍結できない仕様、繰り返すミス、おさまらないバグ、...
典型的なITプロジェクトの悪い例なんですけど?
こういうの研修テキストだけの話かと思ったら、社内にまだあったのか。さてどうなることやら。
→平日は終電、休日も休めないくらいの仕事ぶりで現在進行中...これはひどい。


(2008.4追記)
これもひとつの『プロジェクトの姿』でしょう
プロジェクトの姿
PM(プロジェクトマネジメント)の研修では、たくさんマネージャが必要だと教わります。WBS(作業要素)工程ごとにドキュメントを書いて品質チェックしろという。
こんなに管理と成果物の話ばかりでは実際に汗かいてプログラミングする側のことはどうなるの?という疑問に皮肉で答えてくれる写真。


(2005.5)
・顧客が説明した要件
・プロジェクトリーダーの理解
・アナリストのデザイン
・プログラマのコード
・営業の表現、約束
・プロジェクトの書類
・実装された運用
・顧客への請求金額
・得られたサポート
・顧客が本当に必要だったもの
20040516.gif

他にもいろいろ笑える小話ってネットにありますよね。
コンピュータージョーク集
上の樹に吊されたブランコの絵はオリジナルのメモ書きまで発見され、あれが元祖かコラか。
さらに木やブランコでない別の絵へのアレンジ派生版もネットに出回っています。それだけおもしろい。
特にシステムエンジニア稼業の方々には思い当たるところ多いのではないでしょうか。

意味合い的には以下のような感じ?

・顧客が説明した要件
「他社に無い高性能なブランコを頼むよ」「能力三倍でガガっとこんな感じで」「システムよくわかんないんだよね」
・プロジェクトリーダーの理解
「承知いたしました」「しかし3段なんて無理だと私だからこそ気付ける。1枚板こそ肝要」「ブランコって枝からぶら下げて…こんな感じだっけ」「初めての分野で細かい仕様判らんからなあ」「精査はアナリストに任せよう。ブランコこがせたいのであとはヨロシク!」
・アナリストのデザイン
「分析の結果、これでは漕げません。リーダーの目的仕様を満たすため邪魔な幹を除いて…」「ありゃ倒れるか?支柱を…」「なんとしてでも今のままブランコが動けるように!」「ふぅ、作業要件定義の数も増えたしプロジェクトっぽくなってきたかな」
・プログラマのコード
「なになに?ええと設計書によると… ブランコ板とロープが接続され、ロープが二本で木に接続、か…」「うん、仕様通りだ。エラーも検出されない」
・営業の表現、約束
「当社は業界のリーディングカンパニーとして最高のソリューションをもってお客様にご満足頂ける超一流のクオリティのITガバナンスに根ざしたコアコンピタンスを支える戦略的でスケーラブルなビジネスプロセスを進化させる真の統合をサポート…」
・プロジェクトの書類
「えっ、後回しって1枚もまだ書いてないの?」
・実装された運用
「ええと…リリースに間に合ったのはとりあえずこれだけです」
・顧客への請求金額
「新聞で叩かれたあとやたら額下がったね?」「去年と同じ運用なのに」「え?ここ別料金?」
・得られたサポート
「ここから先は追加インシデントが必要です」
・顧客が本当に必要だったもの
「ぶら下がって遊びたいなら…」「パンダ様もこれで十分満足されてますよ」

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2005.05.11

統計マジックとiPod shuffleとNW-E507比較

(2005/5/12補足)
http://bcnranking.jp/ranking/02-00002122.html
あーぁ、4/25BCNランキング更新。1位から5位まで全部iPodに戻る。NW-Eの姿はどこに?
4/21発売で4日天下でしたか。しかしここまで極端とはなぁ。もうちょっと踏ん張ってもいいのでは>ソニー
本日もウォークマンは在庫潤沢で地元でも売っていました。
うーん、性能は良いと思うのですが、こうもiPODと違いが出るのはなぜでしょうね。

(2005/5/9)
がっかりと言いますか、BCNランキングでこんな記事が出るとは。
統計のマジックを使って、新発売のソニーのウォークマンがiPodでシェアを抜いたと記事にしている。題名もかなり煽るような書き方。
新発売3日間の瞬間だけで販売数統計取れば、新発売を過ぎているiPodが低調なのは当然で、むしろこんな新発売の最中でもiPodが売れているほうが評価されてもいいかも。
店頭の発売賑わいや在庫状況を地元でずっと見てきて、ソニーのはバカ売れな様子とか勢いが無いのに、記事では凄そうなタイトル。で、良く読んでみると3日間の集計でシェアを計測していたという…。
ライターさんがもしもソニー贔屓でいらっしゃったのなら、むしろこういう勝ち誇ったような数値記事は避けて欲しかった。逆に「ソニーはこういう統計マジックを使わないとアップル対抗やっていけない」とネガティブに評価される。
現にトラックバックにそう表れています。
ランキングを扱うサイトだからこそ、評価は客観的且つ多視点にやってくれるプロだと思っていたのに。
折れ線グラフで累計出荷台数あたりを示して欲しかったです。
PSPの発売日に同日のGBAとの販売数シェアを示してPSPの時代到来!とか書いた記事があっただろうか?

■使用感想 シャッフルと507

iPod shuffle NW-E507シルバー
ライバル機の使用比較レポートを。
5月の連休中にappleのiPOD shuffleも触って、SONYの新ネットワークウォークマンとの違いを探ってみました。

私はおもしろいガジェットとかギミックを喜ぶ性分なのでやはりNW-E507が楽しいし便利だと思いました。
逆にシャッフルは今時のシリコンオーディオ内で機能すごく少ないのにあれだけ売れているのはすごい。
シンプルだから?安いから?

外観:

シャッフルは非常に軽量。このコンパクトさは技術的に頑張ってます。しかしもうちょっと重くしてでもバッテリーを伸ばした方が喜ばれるのでは?「シャッフルは入っている楽曲を聴き終わる前に先にバッテリーが切れる」と言われてますし、きょうびMDポータブルも長時間+乾電池外付けで100時間超できてますし。私の場合軽すぎて持って触る楽しさが減るかな。USB端子オスがあるのでパソコン接続が楽。ウォークマンはミニUSBケーブルが無いと繋げられないのでケーブル持ち出すのが手間。

ウォークマンはオイルライターみたいなほどよい重量感がある。重さがあるので胸ポケットにすっと押し込める。写真を見ての通り、大きさではウォークマンが小さい。シャッフルは軽いので誤操作でボタンを押すことは無いだろうがウォークマンはHOLDがある。キャリアカバーも付属してるので本体をクリップで服に引っかけることもできる。そう固定しないと曲操作しにくいし。シャッフルは軽いとはいえ、ヘッドホンからぶらさがってると重いので固定する必要があるが豊富な周辺アクセサリから選べるからいいのか。

再生機能:

シャッフルって本体のスライダースイッチで「順再生」「シャッフル」の2種しか選べない?かなり思い切った構成ですが売れてるから一般的にはこれで足りてるのか?少ないような…

ウォークマンはMDで出来ることは一通り搭載。1曲リピート、全曲ランダムとか。さらに語学練習用としてAB指定点リピートや、無音検出して切り出したセンテンスをリピートするとか(語学ニーズはどれくらいあるやら?)。さらにMDでいうところのグループを編成できるので、特定グループだけ再生&リピートもできる。さらに一般MDには無い機能として歌手別アルバム別でも選べる。これはmp3やatrac3のタグによるメリットでしょう。複数のコンピレーションに分散している特定アーティストを串刺し検索してアルバムやグループを横断してその歌手だけ再生できるのは楽しいです。

表示&ナビ機能:

シャッフルでの表示は緑LEDランプで再生開始とかにちょっと光るだけ。裏側のランプでバッテリーを表示するらしい。常時点灯しっぱなしとか無いのでもうちょっと長時間再生できそうですよね。表示が一切無いので、ランダムモードだとどれくらい経過したかとか曲名なんだっけ?あの曲何番目に格納してたっけ?とかが判らないのも不便。

有機ELディスプレイ3行で情報表示はポータブルMDのコントローラ窓より優秀。漢字や半角カタカナも表示。スタミナに自信があるので?表示しっぱなしもできる。ただし屋内で明るいが日光の下では全然見えない。外を歩きながらだと見えづらいです。私は操作にbeep音が伴うのが助かるので鳴ってくれていいのですが、全曲終了時だけは鳴らないみたい(逆に一切鳴らない、一切表示しないのスーパーセーブモードもあり)。ディスプレイには基本情報以外にも時計やアニメーション(波や泡)、ラップタイム(よくあるデジタルでなく、アナログ時計盤も同時表示。例えば60曲再生なら1曲終わると時計盤は1分だけ針が進むので総進行が見渡せる)などある。上位機種だけにあるFMラジオはプリセット&オートサーチがあるので選局は手間でないです。


音質:

両機を同じネックバンドヘッドホンで聴いたのですが、元からアウトドア用で最高音質を求めるものではないのでどちらもビットレートをケチらなければ問題ない品質だと思います。シャッフルは音質をいじれないけど。

ウォークマンのほうは音質を調整できるので、自分好みにできるぶん有利か。

総括:
シンプルに安く、持ち曲も全部まんべんなく聴きたい=シャッフル
触っていじって楽しいガジェットと表示窓、豊富な再生機能で特定曲だけハードリピートする=NW-E400/500
私の場合は後者なのでNW-E507が合ってますね。

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2005.05.05

劇団東演『フィラデルフィアへやって来た!』レビュー感想

※劇未見の方にはネタバレ注意(公演は終了してますがいつの日か再演されるかも?)。
 演劇は舞台を実際に観てこそですので、文字では語りきれないです。

【演目】
演目=フィラデルフィアへやって来た!(第124回公演。1986年の19年前の再演)
団名=劇団東演
作=ブライアン・フリール(アイルランドを代表する劇作家)
翻訳=甲斐萬里江
演出=鵜山仁(2001第36回紀伊國屋演劇賞個人賞、2003第11回読売演劇賞大賞&最優秀演出家賞、1996『モーリースウィニー』ブライアンフリール作品演出)
小屋=新宿・紀伊国屋サザンシアター(タカシマヤタイムズスクエア)
時間=2時間20分、途中休憩有り(昼の場合、13:30〜15:50)
公演=2005/04/10日〜04/17日(8ステージ)
料金=一般4500円 ユース(学生)3000円 シニア4000円 プラスワン13500円 03/01前売開始
サイト
東演公式=http://www.t-toen.com/play/124.htm
アイルランド大使館=http://www.embassy-avenue.jp/ireland/information/st.html
演劇ポータルサイト=http://www.land-navi.com/backstage/link/47/tokyo/kouen/2005/4/t-toen
どんとこい梨乃サコスhttp://blogs.dion.ne.jp/dontokoi/archives/cat_10208.html

【スタッフ】
美術=倉本政典
音楽=古賀義弥
照明=鵜飼守
音響=斎藤美佐男
舞台監督=石井道隆
舞台写真=蔵原輝人
宣伝美術=大下詠子
制作=横川功
演出助手=福田雅美
舞台監督助手=井上卓・牧田亜紀
照明操作=加藤俊道・宮永綾佳・石坂晶子
音響操作=杉山秀行
大道具=夢工房
小道具=高津映画装飾
衣裳=原まさみ・東宝舞台衣装部
衣装製作=砂田悠香理・木下エミ子・
靴=神田屋・tpt
協力=西廣傳藏(治郎吉)


【キャスト】
S・B・オドンネル/ガーの父親=山中康司
ガー/表面の側。オドンネルの息子=南保大樹
ガー/内面の側。オドンネルの息子=森良之
ジョウ/村の若者。ガーの友人=奥山浩
ネッド/村の若者。ガーの友人=星野真広
トム/村の若者。ガーの友人=森下了太
マッヂ/オドンネル家の家政婦=腰越夏水
ミック・オバーン/村の神父=笹山栄一
リズィー・スウィーニー/ガーの伯母=和泉れい子
コン・スウィーニー/リズィーの夫=側見民雄(オフィスP・A・C)
ケイト・ドゥーガン/ガーの元恋人。後のミセス・キング=江上梨乃
ドゥーガン上院議員/ケイトの父=原田清人(フリー)
ボイル先生/教師=岡部政明(フリー)
ベン・バートン/スウィーニー夫妻の友人=豊泉由樹緒


【あらすじ】
アイルランド北部のバリベック村。
小さな雑貨商をしているS.B.オドンネルは息子ガー・オドンネルと慎ましい生活を送っている。
家事一切を取り仕切ってきたのが家政婦のマッジで、ガーにとっては母親代わりでもあった。
そのガーが、アメリカで成功しているスウィーニー叔母夫婦を頼ってフィラデルフィアへ出発するのは明日の朝早くだ。
かつての恋人や悪友たちと、何より、出発前夜だというのにいつもと変わらない様子で仕事をしている父との永い別れの時間が迫っている…。


【公演を知ったきっかけ】
ネットで公演を知りリノピオさんに申し込みました。

【今までに観劇した劇団東演舞台 2005.05現在】
シャンハイ・ムーン
風浪
チェンジ・ザ・ワールド
温室の花
月光の夏2003年
時の筏を漕ぎゆけば…
浄瑠璃の庭


【劇評】
会場と観客席の印象:
今回の席は最前列でした。演技者のツバが飛んで届きそうな距離が良かったです(映画では中央がいいのですが)。
そこから後方を振り返ると、4/10初日昼の部でサザンシアターのキャパシティ468名のうち7〜8割方埋まってました。

シナリオシノプシス:
若者ガーがアイルランドを離れ、アメリカフィラデルフィアに旅立つ前夜が舞台。(ところどころに回想として過去のシーンが挿入される)
遠出と家族との別離となる最後の一晩なのに、雑貨商の家はあまりにも普段どおりの時間が過ぎてゆく。家政婦のマッヂはいつもどおりに夕食の支度をし、父SBオドンネルは商品在庫の確認をガーにしてくる。
男友達や昔の恋人も訪問してきてくれるが、出発前の高揚感がなかなか出てこないガー自身ではあったが、その逆にこの家に残りたい強い想いもあるわけではなく…
「いったい俺は…」と自問自答して夜が過ぎてゆく。
そんなガーの言動を『表面のガー』として演じ、表には出さない心情を吐露する『内面のガー』として1人を二人役(南保・森)にて競演。

ストーリー感想:
現代アイルランド劇は今回が初見ですので、アイルランドらしきストーリーは詳しくは無いのですが、駐日アイルランド大使寄稿メッセージに『19世紀半ばからほんの30年前まで行われてきた移民はアイルランド史に何度も登場するテーマなのです』とあり、時代劇や西部劇のようにアイルランドを語るひとつのジャンルのようです>移民物語
(今回の話は西部開拓時代ではなく、20世紀に入ってからの現代の話のもよう)
とはいえ、日本人にはブラジルやハワイ移民は映画や舞台でよく取り上げられるわけでもないように見えます。しかしながらそんな直接的に同じシナリオでなくても、同じような心情は原田大二郎デビュー作『裸の十九才』(田舎から集団就職し現代の波にのまれる)とか、仏映画の名作『道 ラ・ストラーダ』(辟易してた田舎を抜け出したはいいが旅芸人の妻として苦労する)のように、郷里を離れて新天地に向かう話はいろいろ思い出されます。
しかしよく見てみると『やってきた!』はそれらとは視点が異なります。
旅立ちの物語では世間とか社会とかとの対峙が中心で社会的メッセージが往々にして語られますが、『やってきた!』は出発前のたった一晩の物語であり、旅とか社会とかは直接表に出てきません。
演目は『フィラデルフィアへやってきた!』という過去形なのにもかかわらず。
これはあくまでも若者ガー中心の人物間の物語であり、そこが珍しい視点だと思えました(単に私のレパートリー不足もありますが)。同時にそんな視点をアイルランドの劇として見られることで、より新鮮な物語として受け止めました。
さらに演技演出でおもしろかったのは、主人公ガー青年が二人で演じられているということ。つまり舞台に二人並んで登場し、ひとりが他者と対話し、もうひとりはそんな対話するガーに話しかけるのです。同意したり諭したり怒ったり…。
内面の役と外面の役の二人がテンポ良く言葉をつむぐ様子はおもしろい。
こうした心理面を演じるのは日本映画でも得意とするところであり、その場合は内面の台詞はわざわざ声に出しません。その者が無言であっても背中を見せているだけでも観客には心の言葉が届いていることでしょう。
ではそれと比べると、ガーの二人羽織は冗長な演出だったのか?
いえ、そこにフリールや演出鵜山氏の巧みさがあるのだと思いました。
ガーの演出演技によって、他方の父や家政婦マッヂらの内面について考えさせられたのです。
ガーは声に出して説明してくれるが、それ以外ではそういうフォローが無い。だから「この親父はガーにああ言われて何を思っているのだろうか?」などと逆に考えさせられるおもしろさが生まれてくるのです。
ガーが二人ががりで臨んでいるのに、結局、寡黙な父について内面外面の二人のガーは攻めあぐねているのです。
いやむしろ、ガーは自分自身のことだって判ってないのかもしれません。
今の田舎の雑貨商の父の手伝いは、そんな劣悪な環境とも言い難い。フィラデルフィアに嫁いでいったスウィーニー伯母さんはアメリカで成功した家であり、確かに近所からも羨まれるコネをガーは得られたわけだが(ガーの亡くなった母親にはたくさんの姉妹が居たが、ガーの母が亡き後はリズィースウィーニーの親族はガーだけとなっており、その子にいい思いをさせてあげたいと今回の渡米を提案した)、降って沸いた新しい人生に迷わず飛びつくほどにアメリカンドリームにあこがれていたわけでもない。ベストな人生ではないが悪くも無い。あまりにも普通の人生であり、渡米を積極的に選択する動機は実は無かったのではないか?
今回の演目が『やってきた!』と過去形になっているのは、配られたプログラムにて鵜山氏は「希望と興奮に酔って、ガーの心は既に"やってきた!"なのである」と述べてありましたが、
確かに劇前半はそういう雰囲気がありましたが、本当にガーの心はアメリカに飛んでしまっていたのだろうか?
舞台の最後にはベッドで一人(実際には二人で)俺はいったい何をしたいんだ…と佇むところで幕が下りるあたり、宣伝文だけ&題目だけではこの劇を理解消化することはできないぞと言われている気がしました。
どこか古き良き日本映画な雰囲気も漂う作品だったとも思います。

演技を見ての印象:
あの主人公二人組み演技がユニークでおもしろくあり、こういう見せ方になるほどなと感心させられました。
ガーがリビングと2階自室を頻繁に行き来し、台詞だけでなく体力的にもノンストップな演技は見事でした。

舞台や装置の印象:
回るとか交換とかの舞台仕掛けは無しで、動かさない分、しっかりとオドンネル家の様子を表していました。複数の段差が設けられ、あらゆる用途に応える良い設計がなされてます。
なんせ食事のテーブルの上でも演じるくらいですから(笑)>回想シーンでガーが恋人ケイトをテーブルに押し倒す

今回の江上梨乃さん:
ガーの元恋人ケイト役。昔にガーと結婚寸前まで行ったが議員な父から許可をもらえる自信が無くて破談し、ケイトはその後別の男と結婚。
お金や安定が大事なのか?ガーは結局ダメ男だったのか?と思えたのですが、その最後の晩にケイトはわざわざ会いに来てくれるわけで、そこまでの間だったのなら、無理してでも結婚してもうまくいったのではないか?
そんな未練っぽいところが、ガーに出立を奮い立たせない遠因になっているのかもと思えました。いっそ縁が切れていたほうが…
そういう未練さをケイトとガーの対話から感じられました。


【星取表】(某観劇レビューに倣い)
戯曲:戯曲未読の場合は、上演時の物語で判断
演出:上演時の舞台上での総合的演出を見ます
役者:主演の他、全体のまとまり具合を見ます
美術:舞台装置や衣装など、視覚的効果を判断
音響:背景音楽や効果音、聴覚的効果を見ます
制作:広報やチラシ、会場案内などを総合判断

戯曲:★★★☆☆ アイリッシュな舞台は初めて観ました
演出:★★★★☆ 初演未見のため鵜山さん効果を見極められず…
役者:★★★★☆ 主演ガーの二人のパワーや良し
美術:★★★★☆ アイルランド田舎の情景を屋内固定で映し出す
音響:★★★☆☆ ケルト音楽がもっとあったほうが
制作:★★★☆☆ 最近公演WEBサイトが充実してます


【その他演劇の話題】
ここ最近は観劇はしてませんが、映画をNHK衛星でまとめ観。
アニメ特集の週がこの前ありましたが、これが結構良作揃いでした。

『ユンカース カム ヒヤ』
ユンカースという人語が話せるペット犬とヒロインの女の子の物語。作画が実写っぽいので実写映画や演劇でも行けそう。ユンカースは願い事を叶える能力も持っていて女の子を励ましよく助けます。すごくいい相棒です。彼は「叶える力はボクが持っているんじゃない。キミ自身にあるんだよ。それを手助けするだけ。さぁ願いを!」
離婚寸前な両親を憂い、その子は「離婚しないで!」と願うのかと思いきや…。
「叶える力は自分の中にある」ことを判らせてくれた物語でした。ユンカースの口癖ふうに評するならば「うーん、すばらしいっ!」

『千年女優』
千年女王…ではない。戦中戦後に活躍し今は引退した大物女優のところに、彼女のファンだったプロデューサーが訪ねてきて、昔に拾って返しそびれた鍵を渡す。その鍵は旅行トランクの鍵で昔に彼女がある男から託されたもの。その人と戦後再び会えるよう、世界中を探せるよう、彼女は女優の道を選んだのだった。そこから彼女の人生の回想が始まる。
回想シーンと当時の彼女の出演映画(劇中劇)がクロスリンクして不思議な感覚のストーリー進行がおもしろい。自分が今どこなのか誰の視点なのか、ぐるぐる廻るようなムービー。これも作画が写実風で実写でやってもよさそうな感じですが、時代劇から宇宙SFものまで彼女の出演作が多岐にわたるのでアニメのほうが良いのか?
そして彼女はその探し人に出会えることができたのか? 聞き手のプロデューサーと一緒にその先どうなるか気になる大冒険話でした。

『銀河鉄道の夜』
これは懐かしいアニメ映画ですねぇ…。当時細野晴臣さんのサントラ買いました(CDでなくカセットテープ)。ファンタジーな要素がアニメ画と細野サウンドで加重され、原作の持つ幻想的な物語とマッチしている作品です。映画以外ならTVドラマよりも絶対演劇向きな作品。
登場人物が擬人化されたネコだというのもおもしろい。現在のようにアニメの歴史が積み重なってない時代に人間でない主役をよく思いついたものだ。それによって人間臭さを和らげて原作の本質に迫れていると思われる。この物語はきっと人に説法するとかのために書かれたものではないだろうから。
物語の最後には、ジョバンニの「サソリの火のように、本当の幸いのためならボクの身体を百ぺん焼かれたって構わない」の台詞が心に響いてくることでしょう。
メインテーマ曲はインストルメンタルなんですが、これの女性ボーカル付きもありましたよね…「リンドウの咲く丘の上、僕たちは黙り込んだね」みたいな。サントラ保存しておけばよかった…


【劇団東演の観劇レビューログ】
『時の筏を漕ぎゆけば…』
『月光の夏』(2003年版)東京公演
『風浪』
『温室の花』
『チェンジ・ザ・ワールド』
『シャンハイムーン』
『浄瑠璃の庭』


紀伊國屋ホールとサザンシアター、両方とも新宿紀伊国屋書店なんですね…
場所離れてても間違えそう…
NTDでした。

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2005.05.04

Signature Portrait『Nostalgic Landscape』『Windmolen』

http://sigpo.net/ 現在休止閉鎖中?

■Nostalgic Landscape(2003.6)
同人音楽サークル『Signature Portrait』のセカンドミニアルバム『Nostalgic Landscape』、
ネットで試聴曲を見つけていい感じでしたのでCDを入手して聴きました。やっぱり良かったです。
ノスタルジックな情景をイメージするインスト曲が中心で全6曲、その中に4曲目でかっこいいビートある曲も挿入されていたり、
判りやすく例えるならこれは、はいぱーベルーヴのReal Season風。ああいう曲が好きな人は合いそう。
このサークルさんは、メンバーに うにくすさんDozestさんがおり、「Lyrical@Musik」の流れをくむようで、だからオリジナル曲にこだわるのも頷ける。
(Lyrical@Musikのウォーターメロンとか豪華メンバーだったよなぁ)
それで一番のお気に入りは『忘れかけた情景(けしき)』、
ボーカルには初曲で緊張の感じがありますが声色と歌い方は今後に十分見込み有り。
ジャケットは風景写真ベースのデザイン。あの観覧車は葛西臨海公園の大観覧車だそうです。


■Windmolen(2005.2)

2004年のリリース作品を2005年になってレビューを。私が入手するにいろいろ時間がかかりますもので…時と場合と距離の関係で。
私は原則ゲームファン活動中心なので同人購入も二次創作がほとんどです。そんな中でわずかながらオリジナル作品もチェックしています。
仕事や生活の合間の趣味の時間の中のゲームジャンルでないオリジナル作品追っかけに割く時間はとても少ない分、それだけとてもお気に入りな作品を選んでいるとも言えます。
どういう曲かは、上記の新サイトのWORKSにディスコグラフィーで試聴できます。
本来はこういう曲調が好きなんです。非ゲームなら、Giulietta Machine『Mingo』やJosé Fernández "Tomatito" Torres; Rocio Fernández『Pa' Salinas』やIncognitoやShakatakとか聞いてますよー、とここで書いてもどれだけの人に通じるか。
なんとか例えるならこれらは『朱』楽曲系なのです。
日本人ボーカルものなら、MINAMI、the Indigoあたりが好きです。いや他にもいいアーティストはいっぱいいらっしゃるのですが、全部を時間的に聴けないので「○○が良いのに知らないのー?」とかツッコミされても、知りませんとしか言いようがなく。
とにかくインストルメンタルのが長くリラックスで聴けます。

話をしぐぽに戻して、このアルバム。
作曲3人、女性ボーカル3人で同人ではメンバーが多いほうに。
全11曲ですが、まずびっくりなのはショップ委託でも700円の価格。11曲もあるのに?
総時間は37分なので、そこから設定したのかもしれませんが最近のインフレ気味な同人価格の中で安いかと。
次にジャケットコンテンツ。
プレスでなく手焼きのようですね。ジャケットのデザインが好きで、特に今回の青空と風車の情景が一番好きです。日本にもこういう風景があったんですね。観覧車と菜の花畑にも感心しましたが。
文字ロゴはゴシックでWEBサイトデザインも統一されてて、ゴシックが似合う感じがします>このサークルさん
そういうジャケットがケースに入っているわけですが、印刷紙が『FUJIFILM PICTRO PAPER』って裏面にあります。これはフジが高画質プロ出力を掲げているPICTROというブランドのカラー印刷機械があり、それで印刷された証です。
PICTRO機で印刷とは無駄に豪華というか高価ですね? ペーパーだけ入手してインクジェットで印刷とかできないシロモノです。どういう紙かご存じない方はあの光沢フジカラー写真プリントを想像してください。あれがコピー機から出てくる感じ。
曲はどれも良いのですが、私の波長に合うのはイントロ役をしっかりこなしている『1.Highland Sunrise』、水溜りなリングを飛び越すような軽快なリズムの『3.just after the rain』とか。
『5.Moon』の一転ダークサイドに回ったような曲調もなかなか…
しかし一番気に入ったのは『homecoming - another version』でした。こういう曲調にちゃんと名前があるのだろうけど呼び方知らないのですが、元曲の『homecoming』もいいのですがこういうアレンジでもいいなぁと。
歌詞が私の好きな『忘れかけた情景』の系譜で、だから好きなのかも。
今回のアルバムのテーマは『回るもの』だそうですが、私が聴いた感じでは繰り返しの小節から出る(ピアノとかの)メロディラインをリズムベースとして使っているのがクルクル廻ってる感じに思えたのですがどうでしょうか。
あと、隠しサウンドで「ロケ地の風車の音」を入れ込んであるらしいです。


■ヘッドホン

音楽通のフリをしたくて、音楽スタジオ御用達のソニーのMDR-CD900STを使っていたのですが、ほんとこれは音の聴こえ方が違いましたね。いわゆるチェック用なのでクリアというかフィルタ無しでダイレクトに届きます。
そのため耳が疲れるというか、ハウジングも耳に優しくないので長時間装着できません。それで結局安いのに替えました。今は同じソニーのMDR-XD200、3000円。なかなかいいです。
(VictorのHP-D2がチープなハウジングに音の聴こえ方がザラザラしてて大失敗。同じ3000円なのになんで?)
外出用ウォークマンには2005.4にSONYのネックバンド型MDR-G64SLを買いました。
最近は耳の中にはめるインナーイヤー型が流行っており、確かに高価だけど音漏れが無くてベストです。
ですが、外歩きでは外音が聞こえにくいのは何かと不便だったのでオープンに戻した次第。

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