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2005年7月

2005.07.27

『訴状が来てないのでコメントできない』

本日の気になったニュース記事、

「説明なくタッチ・アンド・ゴー」乗客がJALを提訴(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000406-yom-soci
日本航空の旅客機が、着陸態勢から急激に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を行って着陸をやり直したにもかかわらず乗客に説明がなく、精神的ショックを受けたとして日本航空を相手取り計600万円の損害賠償を求めて水戸地裁に提訴した。

最初、羽田空港でのチケットレスなICカード搭乗とかの話かと思ったら違いました。
今回気になったのが、記事の一番最後の文、

同社広報部は「訴状が届いたばかりで、コメントできない」としている。

今までのニュースとか記事では訴えられた企業広報は『訴状をまだ見てないのでコメントできない』ばっかり言ってません?
こうもステレオタイプに言って恥ずかしくないのか。それとも企業の問答マニュアルにこう答えるよう指導されているのか。とか言いたくなるくらいに決まり文句です。
こんなコメントでは取材した意味が無い。視聴者も聞くだけ無駄な部分ですし。
そこで常々思っていたのが、
『じゃあ、内容証明郵便で相手に訴状が届いた後にコメントを得たらなんと広報は答えるだろうか』
だったのでした。これだと「見てない」とは言えまい(笑)。
それを今回の訴えた弁護士さんは実行したのでしょうね。さすが弁護士。
しかし、結果は上記の通り「届いたばっかりなのでコメントできない」
…そうくるか(笑)

でもまぁ、「見てないので…」以外の言葉が聞けて珍しかったのでした。

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2005.07.21

ひまわり6号仕様、5号終了

(2005/7/21 時事通信)
さよなら「ひまわり5号」最後の画像

テレビや新聞の天気予報で長年親しまれてきた国産気象衛星「ひまわり5号」が、完全に運用を終えることになった。管制担当の宇宙航空研究開発機構が既に静止軌道から外しており、21日午前に電波の送受信を停止する。航空管制を兼ねる米国製後継機ひまわり6号の運用が始まったためで、設計寿命の倍以上の10年も活躍した。
運用終了を控え今年6月24日に撮影した最後の画像は、地球全体が鮮明。気象庁の宮本仁美衛星整備計画官は「6号の運用開始まで、よく頑張ってくれた。いい衛星だった」と話している。(了)

ひまわり5号が最後に撮影した地球の画像
ひまわり5号が最後に撮影した地球の画像
6月24日午後2時24分(気象庁提供)

宇宙から見た地球には国境なんて見えないのにな
…と『プラネテス』な感想を持ってみたり。


(6/28補足)
本日正午より無事に正式稼働を開始
(6/1補足)
5/31の試験映像配信は無事に成功したようですね
www.data.kishou.go.jp/satellite/satellite.html


ひまわり6号(正式にはMTSAT-1R運輸多目的衛星新1号)、間もなく稼働するそうです。

■スケジュール
1984-89 ひまわり3号
1989-95 ひまわり4号
1995-2003 ひまわり5号
1999 H2Aの打ち上げ失敗
2003〜 GOES9(1600万円/月で借用)
2005.02打上、5/31試験配信開始、6/28運用開始 ひまわり6号
2005.11打上予定 MTSAT-2(バックアップ衛星)

■ひまわり6号仕様
名前:MTSAT-1R、2005.3にひまわり6号と命名される
位置:東経140赤道上36000km静止軌道
搭載センサー:
 可視光/昼間用で雲とか観測。分解性能1km(5号は1.25)
 赤外線/夜用で温度による観測。分解4km(5号は5)
 赤外線解像度/地球全体撮影時1億3000万画素(5号の2倍)
 追加赤外線/波長3.7マイクロで地表の霧を検出。船舶濃霧対策
撮影回数:1時間2回(5号は1回)
世界気象監視計画:データは西太平洋地域各国に提供される
今後の予定:2基目を打ち上げ、2台体制で10年の観測に従事予定

もうひとつの役割は航空管制機能。
太平洋上には既に位置情報衛星があるが、今回の2基を加えて精度を向上させる。
現在は航空機の間隔は220kmなのがそれが94kmにまで詰められる。バックアップが上がれば55kmまで詰まる予定。
新航空管制システムは今年12月に稼働予定。

観測間隔が2倍良くなるため、台風の進路予測に役立つことが見込まれます。新赤外線センサーで従来では捉えきれなかった海上濃霧を見ることができ、船舶の安全に寄与するでしょう。そして航空管制の強化で安全で効率的な航行ルートを得られるでしょう。
このように新衛星によって『減災』に威力を発揮することが期待されています。

関連ログ:2005.02 H2A Rocket launch was success

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2005.07.20

ネットゲームアイテム闇取引

(2005/7/19 時事)
ネットゲームでの経済格差が実際事件をまた起こしているようです。
それにしても警察が介入するまでプロバイダは何もしてなかったのでしょうか?
P2Pを超低速度でQOSとかするISPも増えている時代なのに、
中国とリネージュ限定なトラフィックを迷惑にも疑問にも思わないとは。

中国からの大量アクセス中継=ネットゲームに誤作動−26歳留学生逮捕

人気ゲーム「リネージュ2」への大量の不正アクセスを取り次ぎ、ゲームサーバーに障害を与えたとして、香川県警生活環境課は19日、電子計算機損壊等業務妨害の疑いで福岡市博多区東比恵、中国人留学生王祥★容疑者(26)を逮捕した。(★=王ヘンに奇)
調べでは国外からのアクセスが制限されている同ゲームへの接続を可能にするプロキシサーバーを自宅などに構築。3月6日、中国からの大量アクセスを中継し、ゲームサーバーに誤動作を生じさせた疑い。
中国の利用者は、ゲームに参加するためのIDをネット上などで不正取得。ゲームの中で仮想通貨「アデナ」を稼ぎ、買い取った王容疑者がネットオークションで愛好家に転売、現金化していた。
中国語版も配信されているが、同通貨を高く売るため、日本版が狙われたとみられる。
香川県内の少年(18)が自分のIDが使えなくなったと県警に届け出。同課がゲームを運営・管理する東京都内の会社の通信記録などを調べた結果、大量アクセスを中継していた王容疑者のパソコンが特定された。


(日経産業新聞2005/7/1)
連載記事『ネットの闇 攻防最前線 5』

海賊版やハッカーとかネット社会の暗部と戦う人の連載ですが、
今回はオンラインゲームでの不正ユーザーの話でした。
私はラグナとかネトゲは全然やったことないです。

オンラインゲームでは、仮想通貨やレアアイテムを獲得するのがプレイすることそのものですが、その面倒さと希少価値から、リアルのお金でそれを売買する闇取引が以前から問題視されています。
運営会社は禁止にしているが、専用アングラサイトで取引契約し、ネットゲームの隅っこでチャットで落ち合って取引成立、リアル社会での闇取引そのものをゲーム世界でもやれているのがなにか不思議な感覚です。

■RMT
リアルマネートレード。今ではレアアイテムも含めて、個人が懸命に収集してRMTにかけるのではなく、専門業者!?がアルバイトを雇ってそいつらに集めさせるブローカー方式で大規模に商売しているとか。
別の新聞記事で読んだことありますが、リアルの国家間では経済格差があるため、そのアルバイトは貧しい国のプレイヤーだそうで、せっせと稼いで業者に渡し、業者が金持ち国のプレイヤーに売れば本物の商売として成り立つとか。
同じ日本人が余剰品を譲る…というレベルではもうなくなっているようで。
記事ではFFの相場は、「100万ギル=340〜500円」とありました。

■BOT
新聞記事ではいろいろキーワードも解説され、一番の問題はBOTだそうで。
自動で狩るとか、ある程度会話できてBOTとは思えない偽装する凝ったルーチンに進化している、までは以前から知られてますが、
今時のBOT問題とは、
*良狩場に業者BOTが集中、一般プレイヤーが入れず迷惑している
*一般プレイヤーが業者と対決、追放キャンペーンが発生したりする
*さらに業者間で縄張り争いの抗争も発生する始末

■GM
ゲームマスター。
24時間監視している最大権限を持つ運営側プレイヤー、と書かれてますが、
休みのないネットだからGMもちゃんと24時間体制なのでしょうか。
不良プレイヤーを制裁することができるとのことで、具体的には牢屋画面に飛ばすそうで、そこで説教すると書いてある。
そこまでするのか?(笑)
しかもプレイヤーの国際化に対応し、説得のため日米二カ国語とかバイリンガルなGMによって説教するらしい(笑)。

■PK&MPK
プレイヤーキル。
PKの問題も昔からありますが、システムとしてそうできるようになってるんだから仕方ないし、
そもそもそういう仕組みがなければ問題なし、
…と私は思っていたのですが、PK機構がないゲームでは、
悪質プレイヤーが強いモンスターをおびき出し一般プレイヤーのところまで引き回すことで一般プレイヤーが巻き込まれて死亡、そこでドロップしたアイテムを奪うという「MPKモンスタープレイヤーキル」という手口もあるそうで。
…よくまぁ考えるよなぁ(苦笑

■メーカー運営会社の対策状況
FFの場合、2004年12月に800件を強制退会させたそうで。そんなに多いのか…
スクエニは今後もゲーム治安維持に注力するとしているが、記事では焼け石に水状態と評されていました。
ネトゲやってる友人もこの数は少ないと言ってました。


もともとそういう狙いもあるのでしょうが、ネットゲームが実社会の縮図になっています。
場所や手段が変わってもそれらを参加して動かしているのが相変わらず人間だから、でしょうか。
電子掲示板だからって、リアルのオフ会より社交的に優れてるとか無いわけですから、ゲームチャットだからって理想郷になるわけでもないか。

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2005.07.19

イッセー尾形とフツーの人々

俳優のイッセー尾形さんと演出家森田雄三さんが全国を回ってのワークショップ+上演を行っているとか。
そこで他の上演やワークショップと違うのは、
上演するのは地元の人々、しかも素人が多い。台本も特に無い。
ワークショップも演劇の稽古や練習をかっちりやらない。発声練習とかしない。いきなり舞台で演技してみて森田さんのコメントを得たりの数日間しか設けず、そのまま上演へ。

つまり巡業公演ではない。でも、地元劇団員に稽古つけてあげるわけでもない。
演じてみたい人なら誰でも参加でき、誰でも舞台に上がれるという劇だそうです。
この『イッセー尾形とフツーの人々』には大勢申し込みがあり、枠を昼夜の2回に増やしたりして対応するほどだとか。
稽古の様子も、舞台で即興でシチュエーションを演技する。『風呂上がりの父さん』とか。そこで「いい湯だったー」と言うと森田さんから「普段はそういう台詞は言わないでしょう」と声が飛んでくる。実感に基づかない演技はダメ。そういう繰り返し。

イッセーさん達は「普通の人々」をテーマにすることで有名でしょう。その普通さ、現代社会へのリアルさを追求する中で、普通の人に舞台で普通に演じて貰うというのを10年前からやっていたとかで、今回は巡回先を全国に広くしたそうです。

「普通」に注目する今回のワークショップの意図、森田さんは、
絵画展示会のように絵の上手な人が絵の素人に「どうです上手に描けているでしょう?」と見せつける、描き手と鑑賞者を線引きする世界の中でポップアートがその垣根を取り払った。
演劇もそういうパラダイムシフトが起きてもいいのではないか。
今の演劇は演技が上手な人が台詞も流ちょうに見事に役をこなしている。それを観客に見せつけるという窮屈さから出たかった。
これを正道でないと言われたこともあったが、お客がちゃんと来てくれている。世間は認めてくれているんだと思う。

というコメントを日経新聞2005/7/16に寄せていました。

イッセーさん達が普通の人を演じるのは、いわばプロの演技の普通の人、
そこをさらにホンモノのフツーの人に普通を演じて貰う、
ここのおもしろさが、各地で人を集めているのだと思います。
劇団に所属するいわゆるプロの仕事を素人が観る、この固定形態を否定はしないが、別の形もあっていいのではないかとおっしゃってるわけです。
こうしたアンチテーゼがむしろ演劇の発展に寄与してきた歴史事実があるともおっしゃってました。
出来合いの市販服を買うのではなく、自分で服を縫うこともアリならば、そういう劇もアリでしょう。
拙いながらも徐々にまとまっていく様子を参加者は実感でき、満足度高い結果に繋がっているとか。


私は観る専ですね(笑)

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2005.07.08

すばる望遠鏡スペック

(2005/11/6日経)
下の9月のニュースでガンマ線バーストを観測した東工大河合教授は、このとき『すばる使用権カード』を行使したそうです(そのときは国立天文台の山田助教授が利用最中だった)。
この権利は研究者に年2回とか割り当ててあり、本来の観測を中断して割り込みできる権利だそうです。
これで(バースト観測のスイフト衛星により)発見されてすぐに消えてしまうバーストを観測して結果として大発見につながったとか。
おもしろい仕組みです。
記事では地上望遠鏡の大型化の計画もあり。
国立天文台=10年後目標で口径30mの継ぎ接ぎ型鏡の建設
欧州南天天文台=口径100mの建設を計画中


(2005/9/12発表)
すばる、宇宙最遠の巨大爆発をとらえる

"すばるGRBチーム"は、宇宙の最も遠方で発生した巨大爆発現象の距離を測ることに成功しました。この爆発現象はガンマ線バーストと呼ばれ、大質量星が崩壊してブラックホールが作られるときに発生すると考えられています。9月4日に発生したガンマ線バーストを観測した結果、距離は 128億光年と、今までの記録(123億光年)を大幅に破る最遠の爆発であることが明らかになりました。この距離は人類がこれまでに発見した最も遠い天体(幼少期の銀河)の記録に迫るものです。
subarutelescope.org/Pressrelease/j_index_2005

探査機はやぶさが小惑星イトカワに接近した今週、すばる望遠鏡でもいろいろニュースが。
先日に降着円盤の発見をしたところですが、
(すばる本家より北海道新聞の写真が綺麗かも)
www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050901
13日のニュースでは、最も遠いGRB(ガンマーレイバースト)の観測に成功だとか。宇宙誕生からまだ8〜9億年しか経ってない宇宙でもう消える星があるとは。こういう遠方で昔のGRBを観測すれば宇宙誕生当時はどれくらいの星があったのかを推定できるようになるわけです。
巨星のほうが寿命が短いとはいえ、こういう恒星系では30億年とか生き続ける生命なんてありえません。
本当に太陽系に生まれてきて良かった(笑)。


(2005/7/8)
いろいろよくまぁアイデアを出すものです…。
「理化学研究所、すばる望遠鏡の解像度を5倍向上させるレーザー」

www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2005/050706
すばるはマウナケア山頂上なので、地球上で最もシーイングがよいと言われていますが、
ハッブル宇宙望遠鏡と比べるとやはり空気のゆらぎがあり、星の輝きがまたたいてしまいます。
それを補正する装置があり、ヘッドホンのノイズキャンセラのようにゆらぎを高速演算し打ち消す制御をしていました。
ところが、この補正にあたり、ガイド星という観測目標の近くに明るい天体があることが必要で、それの瞬きを観測して補正演算していたため、周りにガイド星がない領域では実はこの補正機能は十分に機能してないとか。
そこで考え出されたのは、人工的にガイド星を生成すること。
レーザー光を空気に照射して空気が光る様子をガイドにするというアイデア。
地球には高度100kmにナトリウムの層があり、ナトリウムと波長の合うレーザーを当てるとオレンジに輝く(ナトリウムランプも橙)性質を利用。
これでどこにでもガイドとなる人工的な星そっくりの光を生成させることで補正機能を十分に発揮させることができるという。
リンク先のプレスリリースでは実験での照射の様子もみられます。新聞ではモノクロでしたが、こっちは鮮やかなオレンジの一直線が虚空へ飛んでいく写真あり。
確かに空気のゆらぎの様子を見るには空気を光らせるのが手っ取り早い。
しかし今まではガイド星が無い場合は本来の力を発揮できておらず(運良くガイドが近くにある確率は2%しかない)、今回の5倍性能も「本来の性能」とも言えるわけですね。

ガイド星生成用レーザースペック:
・機能高度100km上空に光点を発生させる
・ナトリウムに反応するよう二種類(Nd(ネオジウム)&YAG(ヤグ))の
 レーザー光をブレンド(合成で589nm波長)
・直径50cm、長さ5kmの円筒状領域をレーザー光が通過するとき、
 その部分のナトリウム層が光る。
 (望遠鏡から星のようにみえる)
・補償光学無し時近赤外線解像度=0.4秒角
 これが補正があれば約5倍の0.07秒角に向上。
 (ハッブルの約3倍相当)
・ガイド星だけでなく、補正の仕組みも強化研究中。
 現在の補償光学装置は制御素子数36を装備。
 それを新たに素子数188の装置を開発する。
・2005/7/6に理化学研究所にて実演デモを実施。
 今年度中にハワイに機器を設置し来年度に実験観測を予定


(2004/10/14)
新聞に三菱電機の技術広告ですばるが取り上げられていたのでメモ。

場所:ハワイ Mt.Mauna Kea(マウナ・ケアと分かれるのですね)
高さ:22.2m
最大幅:27.2m
鏡面直径:8.2m(1枚鏡では世界最大)
鏡面表面凹凸:0.05ミクロン(関東平野の広さで新聞紙1枚厚さ以下の凹凸しかない)
主鏡重量:23トン
主鏡支えるアクチュエイター:本数261
アクチュエイターの反応要素:傾き姿勢変化、温度変化
アクチュエイター反応精度:0.1秒単位、0.01ミクロン単位

鏡だけでなく望遠鏡支える追尾モーターも三菱電機製。
追尾精度:7/100秒角(1秒=1/360度)
富士山頂を転がるゴルフボールの中心を、東京から正確に追尾できる精度

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2005.07.07

野村総研「CMスキップ損失540億円」のその後

ネットで「この計算おかしいんじゃない?」と話題になった、
野村総合研究所(NRI)が5月末に発表した
『HDDレコーダ世帯普及率11.9%、637人の利用者調査対象、CMスキップ率64.3%、テレビ広告費2兆0436億円 → 試算:2005年にはCM市場の2.6%つまり540億円の価値が失われる』
という試算結果ですが、これの発表以降、世間の反応はどうだったか?
一般ネット世論では「HDD録画は従来は観られてない番組を救済するもの。スキップされてない録画CM視聴が寄与するし、損失とされるのはおかしい」という意見は私に一番しっくりくるものでした。
HDDによってリアル視聴をやめた人も居ますが、全体の11.9%のさらに中でのCM損失ですので、TV全体から見ればVTRの次にHDDレコの登場は主に視聴機会増加に寄与すると思えるのですが…。


■それに関して当事者も反発

電通と民放キー局各局は、この発表に反応困惑。
広告主から問い合わせが相次ぎ迷惑したので、算定根拠を明らかにするよう業界から問い合わせがなされた。
(表現的には、反対とか怒りとか遺憾とは言わず、あくまで説明求めるという態度)

電通によれば
・TV広告費とはTVリアルタイム放送の視聴率に基づく取引実績。
 録画ものは対象外である。
・HDDレコーダ利用者は録画した上での視聴しかしない計算方法はおかしい。
 その利用者もリアルタイムに観ている分があるはず。

そもそも録画番組は広告の金とは絡まないところにあるものとされているのに、
録画で広告費を引き合いに出すのはおかしいというわけです。
それに録画利用者だってたまにはリアルタイムで観ているだろうわけで。

それに対して野村総研は、
・今回のは『試算』である。実績統計ではない。
 HDDレコーダ登場によるTV宣伝効果の動向をモデル化するのが目的。
 市場規模指標が必要なので広告費を用いたが、実際の市場の損失を意味しない。
・試算モデルは、今は算定外の録画番組内CMも潜在的有効性があるとし、
 その価値を数値化するために金額にて表した。

とまぁ、仮想試算だと言っていたのだから怒るのはお門違い&見解の相違とし、謝罪の気配は無し。

TV業界側も「誤解を招きやすく納得でない」と記事にコメントあるように、WEBサイトに追記をNRIが載せるくらいだから、数字の見せ方がまずかったと認めているようなものですね>NRI
野村が言うように、価値がない現状の録画CMの価値を検証する、というのが主題なら、
録画でもスキップされなかった部分をスポットをあてて
「録画CMでも○○億円の広告費相当分が視聴されています」という発表にすればよかったはず。
センセーショナルを狙ってか逆のネガティブなほうを前面に出すあたりが調査分析会社としてどうかなぁと思いました。

普通に発表をしておけば電通&民放などの制作側は、
広告主に対して「録画視聴でもそれなりにCMは観られています。だから広告価値アップとして金額の上積みをお願いしたく…」
ノムソーに対しては「ベースアップの根拠資料をよくぞ上げてくれた。GJ!」
とプラス材料にできたはずなのに、今回は、
広告主が制作側に「540億円も観られずに捨てられてるらしいじゃないか!CM視聴率が実情低いのなら今より広告費を値下げるぞ!」圧力掛ける材料にされてしまったようで。

記事最後では、リアルタイム視聴率の低下は避けられず、HDDレコーダは無視できない存在であるとした上で、
今は「試算」の誤解をといたとして沈静化に向かっているとレポートされていますが、やはり電通側は「あんな発表のされかたは…」とまだ納得いかない様子でした。
(日経2005/7/7)

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2005.07.04

低迷続くカラオケ店

私は得意ではないので飲み会の機会減少と比例して10年前にはもう行かなくなっていたのですが、
現在のカラオケ店てこ入れ策が新聞記事で出ていました。

・新興株式市場に上場するカラオケ店各社は軒並み業績低迷中
・原因は、若者の嗜好の多様化に追随できないため
・対策は、魅力ある店舗作り
・ルーム数は1996年ピークに減少
・第一興商連結営業利益前期比69%減
・シダックス売上高7%減。1割の店がキャッシュフローマイナス

そこで対策の具体例
・機器の通信機能強化。日本テレビ『歌スタ!!』で
 店で歌ったものを審査して合格すれば歌手デビュー。
 DAMで4月から500店以上で6000人以上が参加した。
 DAM機器も声の採点機能を強化し、集客を狙う。

曲レパートリーや機器機能の増強はまず思いつくところ。
他には、
・第一興商は今夏に複合施設の新設を計画中。
 友人とのおしゃべりを楽しむ場とし「歌うだけでは集客は難しい」
・ヴァリックではビュッフェ形式飲食店併設の施設を検討中
・BMBではインターネットカフェ併設の施設を検討中
・最大手シダックスは携帯QRコードで会員管理。
 割引や予約や店情報をメール配信。
・シダックスは4月から経費削減のため食事メニューを三割減以上に。
 しかし「物足りない」苦情で6月に元に戻した。
・減価償却の済んだ店舗を漫画喫茶とか別業態に転換

食事や複合施設や業態変更…
結局「カラオケじゃやっていけない」って言っている様子。
カラオケ店というジャンルの会社でも、事業内容は歌以外にシフトしていくようで。
曲が多様化&大量リリースされたことで、分厚いリストなのに自分の歌いたい曲が無いとか、あってもフルコーラスを歌えなくて1番歌ったらブッチして演奏止めるとか、その辺からカラオケサービス提供側と利用者側の乖離が始まったと思います。

近所では、30分30円とかなってますね… 写真

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2005.07.03

PCWATCHだってintelに媚びてるのでは?

(2005/7/14補足)
アクセス増えてるなと思ったら、珍しくリンクが張られている。
DSLer no Weblog『冷静さに欠ける2ch発信の情報』
http://dsler.sweetbox.ws/

2ちゃんねる発の情報に「注意して使っていきたいですね」とあるトピックで私のところへリンク張ってあったのですが、私の下の文は2ch発ではありませんでした。
PCWATCHの記事を私が直接読んで「なんだかぁ」と思い、
対数の件で記事がないかとネットで検索してどこかのニュースサイトで
AMDが被ってきた実例は『目の錯覚と印象操作』に詳しいと知り、
1件だけでは足りないだろうと、世間一般の反応を加えるために2ちゃんのニュー速を最後に足しました。
それで「2ちゃん発でNTDはこんなこと書いている」とか書かれては、
2ちゃんねるに申し訳ない。これは私が単独で憤慨しているだけですので。
それに速報では脊髄反応なコメントでなく「ううむ、元麻布さん熱いですね…」とか嫌悪感ない普通な進行でした。だからそのスレに感化されて私がどうこうは無いです。

当時は書きませんでしたが、もう一個の世間の反応がどんなかなと見ていたところはスラッシュドットでした。
こっち紹介しておけば良かったかな。
AMDのIntel提訴に関する、ライターからの反論

ほとんどの性能ベンチマークグラフが等差数列なのには理由があって、
突発的に等比数列を混ぜてくるのは
私は「差が無いな?」と錯誤してしまいます。
だから、スラドの以下の高スコア評価なコメントに私も高評価です。
http://slashdot.jp/comments.pl?sid=263637&cid=761134
対数軸は特性が対数なものに対して使うのが基本よ。
「見易さが大事」とよく言われるけれど,データの本質の見易さが大事なのであって,
スペースや体裁にとらわれてグラフ描いちゃだめです。
少なくともベンチのデータを各項ごとに棒グラフで示すのに対数軸を使うのは間違い。
(スコア:3, すばらしい洞察)


まとめ
*下の記事は2ちゃん由来で書いたものでなく、
 自分でPCWATCH元記事を直接見かけてから、思うところを書きました
*私にはCPUのように高クロップアップに比例できず性能は頭打ちになる、
 先に進むほど大きな差が出にくくなる世界で指数関数グラフは見にくい。
*下の文は、圧力あっただろというニュアンスではなく
 「提灯といわれても仕方がない記事がある」です。
 圧力は…かける理由が見当たりません。仲良さそうな会社のようですし。
 下の文にあるように、数値的には嘘はないと私も認識しています。
 むしろ友好関係にあるからこそ、intelへの書き方に自主的な配慮が多和田さんに…
 とか思ってしまったわけです。事実は私は知りようがないので
 他のサイトで見かける意見に同調して私も。


(2005/7/3)
元麻布春男さんが記者はインテルに媚びてない!と叫んでいらっしゃいますが…
確かに元麻布春男さんご自身は提灯記事は書かないでインテルの命令に従うだけのような記者ポリシーではないのでしょう。
だから雑誌社を特定しないようなAMD社の非難は、PCWATCHを含めることになり許せない、という流れは自然です。

元麻布春男の週刊PCホットライン PC雑誌はインテルの圧力に負けたのか
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0701/hot374.htm

AMD社が後日に明らかにしたところ、AMD社が問題にしていたのは既に廃刊の雑誌だったそうですが、
PCWATCHもすんごいベンチマークグラフを記事にしていたのがずっと気になっていました。
なんたって目盛が対数表示だったり、
Athlon64とPentium4で目盛の最大値が違って低スコアなP4がグラフ帯が長く見える錯覚とかやってみたり。9000 こっちは5000?

目盛に対数をつかって大差を目視しにくくしてるグラフの記事 20050527
「多和田新也のニューアイテム診断室 Intelのメインストリーム向け
デュアルコアPentium D 820〜シングルコアCPU Pentium 4 670もリリース」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0527/tawada53.htm

目盛最大値を揃えてないグラフの記事 20050224
「多和田新也のニューアイテム診断室 SLI非公式対応マザーボードでSLIを試す」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0224/tawada43.htm

グラフはここに詳しいです。
謝る前にケツを出せ: 目の錯覚と印象操作
http://wsn.31rsm.ne.jp/~chapel/mt/archives/200505/28-172903.php

私はネットで話題になるまで目盛が通常と異なることに気付きませんでした。
グラフの長さを絵のイメージでしか見てなくて読み流していました。
今年にP4からAMDに乗り換えようかと検討していたにもかかわらず、です。
まさかあんな目盛りかたをしていたとは…。
元麻布春男さんはとても忙しいお方なのでしょうが、それでも同じPCWATCH内で堂々とこういうインテル贔屓なグラフがあることを知らないとか。
このグラフについて元麻布春男さんのコメントをいただきたいものです。
『数値はまったく正しいからなんら問題は無い。intelにもAMDにも公正だ』となるのでしょうか。

社内の誰一人として、こういう多和田新也氏のグラフをおかしいとか思わないのでしょうか。
まぁ今回のAMDさんはインプレスさんをターゲットとは言っていませんけども。
もしかしたら、AMDさんは本当は「何言ってるんですかぁ? おたくのPCWATCHのグラフだって…」って言いたかったのかもしれません。

2ちゃんねる ニュース速報スレ
インテル、米国でも独占禁止法違反行為 AMDが提訴
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/news/1119947287/229-
途中から元麻布さんPCWATCH記事への反応もあり。

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