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2005.07.19

イッセー尾形とフツーの人々

俳優のイッセー尾形さんと演出家森田雄三さんが全国を回ってのワークショップ+上演を行っているとか。
そこで他の上演やワークショップと違うのは、
上演するのは地元の人々、しかも素人が多い。台本も特に無い。
ワークショップも演劇の稽古や練習をかっちりやらない。発声練習とかしない。いきなり舞台で演技してみて森田さんのコメントを得たりの数日間しか設けず、そのまま上演へ。

つまり巡業公演ではない。でも、地元劇団員に稽古つけてあげるわけでもない。
演じてみたい人なら誰でも参加でき、誰でも舞台に上がれるという劇だそうです。
この『イッセー尾形とフツーの人々』には大勢申し込みがあり、枠を昼夜の2回に増やしたりして対応するほどだとか。
稽古の様子も、舞台で即興でシチュエーションを演技する。『風呂上がりの父さん』とか。そこで「いい湯だったー」と言うと森田さんから「普段はそういう台詞は言わないでしょう」と声が飛んでくる。実感に基づかない演技はダメ。そういう繰り返し。

イッセーさん達は「普通の人々」をテーマにすることで有名でしょう。その普通さ、現代社会へのリアルさを追求する中で、普通の人に舞台で普通に演じて貰うというのを10年前からやっていたとかで、今回は巡回先を全国に広くしたそうです。

「普通」に注目する今回のワークショップの意図、森田さんは、
絵画展示会のように絵の上手な人が絵の素人に「どうです上手に描けているでしょう?」と見せつける、描き手と鑑賞者を線引きする世界の中でポップアートがその垣根を取り払った。
演劇もそういうパラダイムシフトが起きてもいいのではないか。
今の演劇は演技が上手な人が台詞も流ちょうに見事に役をこなしている。それを観客に見せつけるという窮屈さから出たかった。
これを正道でないと言われたこともあったが、お客がちゃんと来てくれている。世間は認めてくれているんだと思う。

というコメントを日経新聞2005/7/16に寄せていました。

イッセーさん達が普通の人を演じるのは、いわばプロの演技の普通の人、
そこをさらにホンモノのフツーの人に普通を演じて貰う、
ここのおもしろさが、各地で人を集めているのだと思います。
劇団に所属するいわゆるプロの仕事を素人が観る、この固定形態を否定はしないが、別の形もあっていいのではないかとおっしゃってるわけです。
こうしたアンチテーゼがむしろ演劇の発展に寄与してきた歴史事実があるともおっしゃってました。
出来合いの市販服を買うのではなく、自分で服を縫うこともアリならば、そういう劇もアリでしょう。
拙いながらも徐々にまとまっていく様子を参加者は実感でき、満足度高い結果に繋がっているとか。


私は観る専ですね(笑)

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