『訴状が来てないのでコメントできない』
本日の気になったニュース記事、
「説明なくタッチ・アンド・ゴー」乗客がJALを提訴(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000406-yom-soci
日本航空の旅客機が、着陸態勢から急激に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を行って着陸をやり直したにもかかわらず乗客に説明がなく、精神的ショックを受けたとして日本航空を相手取り計600万円の損害賠償を求めて水戸地裁に提訴した。
最初、羽田空港でのチケットレスなICカード搭乗とかの話かと思ったら違いました。
今回気になったのが、記事の一番最後の文、
同社広報部は「訴状が届いたばかりで、コメントできない」としている。
今までのニュースとか記事では訴えられた企業広報は『訴状をまだ見てないのでコメントできない』ばっかり言ってません?
こうもステレオタイプに言って恥ずかしくないのか。それとも企業の問答マニュアルにこう答えるよう指導されているのか。とか言いたくなるくらいに決まり文句です。
こんなコメントでは取材した意味が無い。視聴者も聞くだけ無駄な部分ですし。
そこで常々思っていたのが、
『じゃあ、内容証明郵便で相手に訴状が届いた後にコメントを得たらなんと広報は答えるだろうか』
だったのでした。これだと「見てない」とは言えまい(笑)。
それを今回の訴えた弁護士さんは実行したのでしょうね。さすが弁護士。
しかし、結果は上記の通り「届いたばっかりなのでコメントできない」
…そうくるか(笑)
でもまぁ、「見てないので…」以外の言葉が聞けて珍しかったのでした。
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