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2005年9月

2005.09.30

ネット配信と音楽CDの利益配分比率

2005/9/28日経産業新聞に記事が出ていたのですが、なぜなかなかネット配信に曲が乗ってこないのか?
そこには利権者たちのしのぎをけずる争いがあるから…という話。

その中で、今のCDの利益配分の説明がありました。
*税抜定価の6%が著作権使用料
*ジャケットやケースなど製造費を引いた額の10〜18%が『原版印税』
*マスタ音源(テープやファイル)を制作した者たちは、作詞作曲とは別に原版権を持つ
*原版権に送信可能化権も含まれている。ここの許可がないとネット配信等できない
*消費税とか上記もろもろ費用を引いた残りがレコード会社の取り分
*レコード会社分に流通、ショップ、販促宣伝、スタジオや音楽家マネジメント費用含む
*著作権6%はJASRAC規定。JASRACが手数料引いた残りを作詞家作曲家で折半

ネット配信では新しいビジネス構造を作り出そうというわけで、
強力な原版権を持つ側(日本の場合は有力アーティスト事務所)がこれを好機とみて、新しい利益配分を主張してるため、いろいろゴタゴタしていると記事にあり。
要は実体が無いのだからレコード会社取り分を減らせと言い、レコード会社側はCDと同じ比率を主張してるとか。
ここでとある事務所側の主張例があって、
*パッケ製造費は本来ゼロだがお情けで?『配信控除』としてCDの50%は認めよう
*そのかわり原版印税は配信控除後の額の33〜50%とする
*以上の残り分がレコード会社へ

あくまで記事では「ざっくばらんな配分説明」と断ってます。状況とか力関係でこの比率は不定だからです。固定なのは消費税とJASRAC税?の部分ぐらい。
以上をなんとかグラフ化してみました。
CD利益配分グラフ

シングルCD製造費を1割、原版印税をCDで15%、ネット配信で48%程度と仮定。
計算しやすいようにマキシが1000円で、配信が200円単価としました。
確かにレコード会社分が減らされるのでこの「提案」は受け入れがたいでしょうね(笑)。

もっと詳しく精査考察しているサイトがありました。
http://mainasu.egoism.jp/ud/archives/2004/05/24/1941-39.html
ここでは製造費を7%以下としています。
このサイトで指摘されているように、マネジメント&プロモートするレコード会社としてはその費用を回収する必要があるので、ネット配信でも宣伝とかはするのでやはりゼロ円にはならないこと。
いわゆる喫茶店のコーヒー1杯だけでなぜ高いのか?と同様に、成果物がCDだろうがバイナリファイルだろうが人件費はそんなかわれないということらしいです。
新聞記事では、そういう人件費とか目に見えやすい必要経費のために、創作活動そのものへの対価が評価低かったため、今回を機に創作行為対価のバリューアップをしたいというクリエイター側の意向も伺えます。
考察サイトでも指摘されてますが、現状のCDでの著作権者への著作権料や原版印税の取り分は小さいのは確かですし。

こういう感じで利益分配で争っているのが現状だそうです。なのでネット配信は歩みが遅いし安くも無かった。
iTMSの大成功を見てしまった現在、争うよりもネットという売り場に特売で早く出すことが得策だと思ってくれるといいのですが、はてさて。

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2005.09.28

トイレ家電化、ペーパー自動切り機登場

家屋内室であんまり電化されてなくてシンプルな領域はトイレ。
そこでもウォシュレットが登場し、自動でフタが開閉するとかまでできるようになりましたが、逆にそこまで止まり。
そんな中、株式会社ニッテクが来月から「世界初実用化、トイレットペーパー自動カット機」を3万円程度で販売開始するらしい。
報道記事によれば、お好みの長さに切って繰り出してくれるこの装置、元は介護医療向けでお年寄りや手が不自由なかたの助けとするための機械で、贅沢品というものではないらしい。
駆動は乾電池。

カラカラ回して切るとか、切れ目がどこか探さなくて済むとか今よりは便利になるか…。
って、このカット紙ってなんかデジャヴだなと思ったら、
このトイレットペーパーロールというものが普及する30年とか前までは、こういうロール紙でなくて、『ちり紙』というカット四角なものが主流でなかったか?
カットからロール連続型に変えたのに、それを切ってまたちり紙として供するなら、最初からちり紙を使えばいいんじゃなかろうか(笑)。
それに、コンパクトで気配りの良いハイテクマシーンですが、一番欲しい機能が無い。

それはトイレットペーパーと共に歩んできた文明人の長年の課題、
『か、紙が無い!!』へのソリューション。

カートリッジ装填して自動交換補充するとか無いのは非常に残念。
トイレットペーパー繰り出しの電脳化への着目はナイスですが、この長年の課題をどこか解決してくれませんかね?(笑)
オフィス職場では替えを個室内にたんまり置いてくれることで対処しているのが現実解なようで。
コミックマーケットの開場前は屋外や近隣ビルのトイレは満員で、ストックすら切れる。持参するのが正道だが、持ち込まない人もいる。
以前に紙を切らして出てこれない事例を目撃したのですが、ちょうど掃除のオバサンが来てドアの外で待っている連中から事情を聞くと、ドアの上部から2、3個投げ入れてました。ぽんぽーんって。
天井側の開放部ってこういうときのためのものだったのか?(笑)

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2005.09.22

公的個人認証サービスでpath変数破壊問題

(2005/9/29補足)
うむむ、国中央からいろいろ指示が全国に飛んでいるらしい…。
結局、どうも配布CDを作り直すようですね。さすがに現状のまま放置はマズイと思ったか。間もなく新CDが地方自治体の窓口に配送されるらしい。
先のpath問題発見者な登さんは、ソフトイーサVPN2で認証に公的個人認証サービスを使う方式を開発したようですね。
VPN 2.0 RC1、住民基本台帳カードと連携したユーザ認証機能を搭載
http://www.softether.com/jp/news/050916a.aspx
だからカードを所有してたのか。
しかしこの発表に対して総務省あたりは知事とかの保証能力を想定外に利用されるとして、どうもいい顔してないっぽい。正式コメントではないけど。普及優先で黙認するかもしれない。
民間から電子署名&証明書を調達するより安いですからねぇ確かに。
それに一応法的にはこういう公的でないところでの利用は違反ではないとイーサ側も裏取ってるでしょうし。


(2005/9/22)
2003年から始まった公的個人認証サービス、IT好きな私ですら電子申請はしなさそうなので導入はしてないのですが、運転免許証のように金や時間や技能がいらず、保険証のように偽造されない、500円ぐらいの費用、これで身分証明になるので良いものだと思います。>住基カード&その中に入れる公的個人認証サービス
しかし以前から、なりすましで本人確認書類を偽装して他人が住基カードを取得するなどローテクに不正取得されるなど、なんだかなぁな本人確認性だとは思ってましたが、
公的のほうも、化石というか昔懐かしいバグを抱えていたとは。

2005/9/15 公的個人認証の利用者クライアントソフトに不具合--ほかのアプリケーションが動作しなくなる場合も
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/govtech/20050915/221262/
2005/9/16 不具合情報が開示されないまま16日まで利用者に配布--公的個人認証利用者クライアントソフト
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/govtech/20050916/221325/
今回発見者?な登大遊さんの『SoftEther VPN 日記』
http://d.hatena.ne.jp/softether/20050831

MS-DOS時代にアプリのインストール経験している方なら、今回の「インストールでpath変数を壊される」ときくとすぐピンとくることでしょう。
WindowsXPな時代でも、このパラメタがOSに残っているとは…これは盲腸みたいな昔の名残であり、ここでないと動作できない事ってもはや無いと思うのですがどうでしょう?

外部参照するファイルを探すための基礎となるパス情報を記述するところですが、
最初のDOSのconfig.sysやautoexec.batには手入力で記述していた。
次にインストーラが自動で自社アプリpathを書き足すようになった。
win3.1以降はwindows¥*.iniファイルに分散して書くようになり、
win95以降はレジストリに置くのがデフォルト…と認識しています。
この中で2番目の時代のときに、インストーラの行儀が悪いとconfigやautoexecが破壊されて迷惑を被ったものです…(遠い目)
;セミコロンで継ぎ足せばいいのですが、ファイルアクセスの成功度も100%では無かったので
ベリファイするとか、前のファイルを.bakで残すとかすれば行儀がよいとされてましたっけ。それで、アンインストールはもっと危ないので、あえて「すいませんがpathは手作業で削除してください」なアプリもありました。
そんなことせずに、今までうなぎ蒲焼きのタレのように積み重ねてきたpath文字列を自社の1つだけで置き換えてしまうなんて「お前はカッコウのヒナかよ!」とツッコミしたくなるぐらいです。
そんな現象が現代でも残っていたとはびっくり、というかこのインストーラ開発者って…。
当時に被害が少なからずあったので、グローバル変数の書き換えっこはもうやらないのが了解事項だと思っていたのですが、公的のPKIライブラリはここのpath宣言がどうしても必要なのだろうか?

上の日経の記事に顛末が書かれてますが、今日の今日まで9万枚とか発行してて、当然パソコンにj-pkiプログラム(公的個人認証サービスクライアントソフト)を入れないと電子申請とかできないのでたくさんの人がインストール行為を行っていたわけで、
逆によくまあ1年以上も発覚しなかったなあとも思えます。
JPKIと関係のない部分を破壊するのですから、こんなはた迷惑なインストーラは使用は怖いのですが、
自治体衛星通信機構ラスコム(http://www.lascom.or.jp/)やJ-PKI(http://www.jpki.go.jp/)は9月頭に認知していながら公表する9月16日まで時間かかってました。
というか15日に日経BPの取材を受けて慌てて翌日に公開してる印象も。
注意メモを付けることでCD配布はやめないというし、過去にインストールした潜在被害者への告知はどうするのか決めてないし(WEBに掲載しても見に行く人は居ないでしょう)、修正版のリリースも未定。
すごいお金かけてるシステムでのんびりした対応ですね…。
地方自治体あたりが、電子申請のサイトでアナウンスしてもよさそうですよね。目的の場所に置けば目に留まるし。
(9/22で関東を見てみたら、東京都共同と栃木県の電子申請TOPページではこれの注意喚起してました)

逆に言えば、これだけのほほんと対応できるくらい、実害は少ないってことか。
他のアプリはレジストリに移行済みでしょうし。

ちなみに私の仕事パソコンのpath変数は(コンパネ>システム>環境変数)
%SystemRoot%;
%SystemRoot%\system32;
%SystemRoot%\System32\Wbem;
C:\PROGRA~1\JUSTSY~1\JSLIB32;
C:\Program Files\ATI Technologies\ATI Control Panel
一太郎LIBとATIコンパネしかない。今時この場所は使いませんよね…

とりあえず周りで公的個人認証サービスをパソコンに入れていた人に声かけて、このpathの話はしましたが、やはり一般の人はpathとか言われてもわからない/知らないようです。
壊されても気付いてないのかも。
逆に開発やプログラミングをバリバリやっている人は、参照が突然効かなくなって、原因も突き止めきれるだろうが、「今までのpath資産がぁ〜」と怒り嘆くかもしれませんね。
パソコンのプロほどダメージ大きいのかも…
公式発表では何バイトでどう変わるかの症状解説を丁寧にやってますが、そんな暇あったら修正パッチ出せばと思います。
というか、壊されて失った他のアプリpath変数をどう修復して償うつもりなのでしょう?>lascom

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2005.09.06

地方銀行ITベンダーシェア

地方銀行、第二地方銀行のコンピューターシステムのメーカーシェア。
新聞記事によると、パッケージ方式とかで早く安価に広めようとした富士通やNECの開発が何かと問題があったため(あまりに「なってない」ので採用契約解除した銀行の報道もありましたっけ)、
NTTデータやIBMのシェアが高いままになっているとか。
これから地銀のシステム更新ラッシュになるそうで、こういうタイミングで他社に乗り換える可能性があります。
普通は違う会社に替えるのは非常に大変なのですが、それでも安定安全が大事ですので、ミスの少ないベンダーが伸びるチャンスのようです。地銀第二地銀情報システム全国シェア2005
この国盗り合戦の行方はいかに。

28行 NTTデータ
25行 日本IBM
17行 富士通
17行 日立
15行 日本ユニシス
10行 NEC

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2005.09.05

2005.1 火星探査機が1歳の誕生日

(2005.9)
火星探査機スピリット&オポチュニティ
ナショナルジオグラフィック掲載のパノラマ写真、実物を見て欲しいのですが、ぐるりと全景を400枚超を合成した大きな写真はなかなか見ごたえがあります。
上:「コロンビアヒルズ」
下:オポチュニティ撮影の「イーグルクレーター」


(2005.1.4)
ニュースで報道されてるように、なんと探査機が活動1年を迎えました。
あまりにも厳しい環境で、太陽電池に砂が積もり、冬に光射量が減るのでハードが持っても電力的に無理と思われたものが一年持ちこたえました。
よく頑張ったものです>しかも二台ともに健在
しかし車輪まわりのハード消耗は激しく、バッテリーもパワーが低下しているようですし、一部の観測機器は故障したままと体調は万全ではなくなっていますが、
それでも一年間働き続けて、且つ、すばらしい発見成果をあげてきたことには感動です。

(2004.6.4)
地表探査機も丘陵と盆地に分かれて場所を移しています。
でかいサイズの下の写真、この窪地に下りようかどうか慎重に検討されているようです。
よくみると中心盆地は砂嵐のせいで砂で埋まってますね。
本来なら地表面をえぐりとられているので地中の観察に最適らしいのですが
(地上では隕石クレーターの窪地で隕石由来の鉱物が見つかる)
こうも埋まっているようではそれをよけての観測は難しそう。
いろいろ大変だ。
http://marsrovers.jpl.nasa.gov/gallery/press/opportunity/20040506a/01-SS-01-Endurance-B101R1_br2.jpg
しかし…
この写真の最右端にオポチュニティ自身が写っているのですが、背中の太陽電池パネルが砂で覆われちゃってます!?
本来はこれの理由で活動限界が90日とされていたのでした。
砂塵を払いのけて機械をメンテしてあげたい!なんてNASAの人たちも思っているのかも知れません。
それとも…払い落とす仕掛けがあったりするのでしょうか。

2005.11 更新はとまっているようですが日本語での探査車動向はこちら。本家NASAでは2005.9に新写真を掲載。まだ稼動しているようです。
http://moon.jaxa.jp/ja/mars/exploration/MER/
(2010年jaxaからドメイン変更)

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