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2005.12.26

韓国論文捏造、日本の企業の対策は

証券システムのトラブルや、構造計算プログラムデータの改ざん、ITシステムでは「こんな事態になるとは思わなかった。想定外だ」とか驚くようでは、仕様の詰めが甘かったとしか言いようがありません。
故意にしろうっかりにしろおかしなものが混入せず、しても見抜ける仕掛け、そんな便利なツールがあればいいのですが…

そんななか、日経産業新聞2005/12/26に、先の論文捏造騒動を受けて、日本の企業が研究開発でどう対策を取っているかがレポートされていました。
要は「履歴をこまめにとる、証拠&生データを残す、第三者が検査する」などで、こうした手間のかかる作業を研究を重視する企業は既に対策を打っているそうです。

味の素:
研究はノートに記述。筆者が宣誓署名をし、第三者が内容理解した上で署名。
花王:
社内で第三者に検証させる。知的財産センターが目を利かせる。
協和発酵:
ノートに全て手書きさせる。写真を貼ったら割り印。1ページ毎に上司や同僚がサイン
キリンビール:
研究者同士でデータ共有し議論するカンファレンスシステムの構築。ミスを率直に申告させる社風作り
武田薬品工業:
研究の生データをシステムに保存。上司はそのデータを直接閲覧(間接的報告でない)。データアクセスには履歴が残る
JT:
ページが採番済みノートを使用。1ページ毎に本人と立会人が署名。抜き取り改ざんを防止。ノートは会社が保管。


検証不足でうっかり誤って間違った結論を導き出したとか、悪意を持ってデータを書き換えたとか、いろんな場合が想定されますが、
技術が高度化していくなかでは、その論文がパッと見でおかしい&怪しいと気付きにくいわけですし、現にES細胞論文は科学誌のチェックをくぐりぬけ、構造計算の異常値もとがめられてこなかった。
企業の場合秘密なので他人には知られたくないわけで、だから一方でオープンソースで多くの目に晒す方法もありますが、協力者が著作権や特許権に抵触するルーチンを組み込んできても、誰もが気付けるものでもないですし。難しいところです。
しかしこうも事件が多発するようでは検証機会増強はもはや避けられない流れでしょう。

過去ログ:
2004.03.03 テストではバグがあることは示せるが、バグがないことは証明できない

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