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2006.01.06

神奈川県警『半兵衛』システムが難事件解決

コンピューターの情報分析が逮捕の決め手に−。

時事通信:
「半兵衛」が難事件解決 事件分析システム捜査の右腕に--神奈川県警

2004年1月から05年7月にかけ、川崎市の神奈川県警宮前署管内などで二十数件発生した眼鏡やコンタクトレンズばかり狙う風変わりな連続窃盗事件。解決したのは、一人の幹部警察官が作り上げた独自の事件分析システム「半兵衛」だった。
「半兵衛」は管内で発生する事件を管理し、即座に分析するソフトで、豊臣秀吉の軍師、竹中半兵衛にちなんで名付けられた。こうした分析ソフトを使った取り組みは全国の警察でも初めてという。
「犯罪傾向をコンピューターで分析すれば、より効率的に犯人が検挙できるはず」と渡辺道雄警視(51)が10年前に着想。「コンピューターで犯人は捕まらないよ」という周囲の冷笑にもめげず、01年秋、パソコンに詳しい若い署員らとともに分析ソフトの開発を始めた。05年4月に運用を開始。
一連の犯行エリアや目撃情報などを入力すると、「軽トラックに乗った若い短髪の男。特定の幹線道路を使う傾向がある」という分析結果が出た。
分析に従って張り込み、同7月28日、当時29歳の建設作業員の男を窃盗などの疑いで逮捕した。
現在、県警国際捜査課課長代理を務める渡辺警視は「『半兵衛』は複数の署で運用されており、近い将来、県警全体でネットワーク運用することが夢」と話す。一方で「犯人を検挙するのは目撃情報や捜査員の地道な努力。『半兵衛』はあくまで情報を分析するだけ」と強調している。


犯罪のデータマップ活用による統計的手法&GISプロットは、アメリカ州市警で導入され実績をあげており、日本の統合型GISのセミナーではよく引き合いにだされる事例ですね。
(犯罪発生地点をプロットしてGISで箇所を特定は当然で、その時間帯が深夜に集中とかを見出し、パトロール要員を効率的に配備して犯罪発生率抑制に成功とかGISを活用しています)
要は統計学なので、人間だと地理的統計以外にもプロファイリングとか心理学もできるので、このシステムが珍しいとか画期的とかはないと思うのですが、
「ソロバンがあれば人間も計算できるからEXCELいらね」とか言うよりは、素直にコンピュータを活用した方がいいね、という事例にあてはまるでしょうか。
このシステムも当然サンプル数が揃わないと精度があがらないし、サンプルが多い=連続犯罪多発ですからサンプルが多いのは良くない、というのがジレンマか。
良質なサンプルデータを持ち帰り、システムの判断を参考に犯人を逮捕、やはり最後にものを言うのは現場力ですね。

ITシステムはプレゼンでコアコンピタンスとかガバナンスとかすばらしいことを言ってくれますが、そういう効果を発揮するプログラミングとかそれを利用するエンドユーザとか現場レベルでの実際と乖離するシステムなんか作れないし使われないし。(EXCELのピボット分析も使わない人がERPを使いこなせるのか…)
私はプレゼン机上で決定した事項に従って開発する側なので「EAを意識的に厳格に使わなくても完成結果がいいならそれで…」「技術的には十分可能ですがその予算&期日では…」とか、机上と現場の間隙にはまっている日々で、むしろ現場寄りな性分です。


事件は会議室で起きてるんじゃない

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