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2006.03.01

グラフで見る音楽著作権の儲かり度

(2006.2.28)
新聞各紙にネット音楽配信でJASRACの発表がありましたが、急成長してるようで。
ほとんどが携帯着うた由来で、パソコン楽曲はかなり比率がまだ小さい(記事ではこれから伸びるとあったが)。
以前からケータイ着うたフルが200円とか300円は高いと思っているのですが、売れているんですね。
今やFOMAならiTUNEでファイルを作ってminiSDに入れられるのに、その手間よりもパケット代+楽曲代払うのがいいのか…。
ダウンロードで買う着モーション(着うた)でないと着信音に設定できないという制限仕様があるが、それのためにわざわざ買うのか?
電話かけた側は着うた鳴らしてるより早く電話に出ろ!と思ってるでしょうに。
とにかく使用料はちゃくちゃくと入っているようです。そんな一方でどんな補償をよこせと言うのでしょう。
生MDやCD−Rからの補償金減少は、使用料としての直収に移行してる気がします。


(2006.1)
総務省が毎年定点観測している国内市場規模調査ですが、2005年9月に2003年度の報告があがっていました。
『メディア・ソフトの制作及び流通の実体 調査報告書 平成17年9月』
総務省情報通信政策研究所編
今更にそれを書くのは、それの刊行冊子が今になって出回っているため。

■2003年の音楽市場

一次流通(音楽の一次的消費市場)
・31527万本 3880億円 CD
・00058万本 0007億円 アナログレコード
・01173万本 0099億円 テープ
・延べ収録時間 2.1億時間
・音楽制作費 1883億円

マルチユース(間接的消費・二次利用市場)
・0213億円 レンタルCD
・0878億円 有線放送
・0441億円 カラオケ
・1016億円 携帯配信
・0087億円 ネット配信

素材利用(音楽部分だけの著作権使用料)
・0197億円 テレビラジオ
・0001億円 映画
・0137億円 音楽ビデオ

■現況
一次流通は、
3985億円でCD不振により2000年の5399億円と比べて26.2%減。
音楽ソフトの流通量は2.1億時間で2000年の2.7億より20.4%減。
マルチユースでは、
着メロ着うた中心にネット配信が好調、2635億円で26.4%増。
2000年(356億円)→2003年(809)で着メロが2.3倍だったが以後鈍化、
代わって着うたが2003年で119億円。
マルチユースは一次利用市場の66%まで迫る規模になっている。
音楽ソフト流通量は2000年48.8億時間→2003年31.2億時間で36%減。
流通量は一次に対して有線放送が29億時間という大量供給しているため30倍と大きい。

■現況へのコメント
レポート誌面はもっと詳しい報告が載っているのですが、
ここからわかることは、CDなど一次生産は2割な減少が進む一方で、二次利用で特にネットものが伸びている。
時間で見ればそんな二次利用な音楽の流通量が多いのでそれに触れる機会が多い時代に。
なので一次生産で終わらせずにカラオケとか着うたとか徹底的にマルチ展開したほうが儲かりやすい市場となっているようです。
※流通量=CD1枚に係数時間60分をかけてさらに生産枚数をかける等で算出

■レンタルレコードの衰退
・店舗数は1989年の6213店をピークに減少の一途。2003年で3472店で40%減。
店舗数なので大規模店への転換もあるでしょうが、CDの衰退が叫ばれているのと同じくしてレンタルも下降線です。

■(社)日本音楽著作権協会は順調
CDやレンタルが衰退する中で、音楽著作権使用料は長年に渡り増加を続けています。
2000年に1000億円、2003年に1095億円。
「CDが売れないから商売あがったりだー」ってことは無く、先の二次利用からの徴収が相殺加算して、しっかり増収を続けています。
ということは、
レンタルがセルCDを邪魔する→実際はCDが減ってレンタルは相対的に増えてない
P2PがセルCDを妨害する→実際は使用料減少になんてなったことない
むしろ、生MDディスクやCD−Rという音楽コピーの巣窟な媒体が売上が減少して、補償金が減ったことはそれだけ協会の言う無断コピーが減っているわけですから、補償金が減ることは喜んでいいのではないでしょうか。

使用料を着実に稼いでいる一方で補償金もさらに上乗せしようとしてるんですね…
まぁ法律がそうなっている以上拒否はできませんが、IPOD課金する根拠としてこんな堅実に儲かっている使用料では。
IPODに入れるために消費者はCDやネット配信で金を払っていたわけですから。
音楽著作権使用料の推移グラフ

ログ:
私的録音録画補償金制度では誰も幸せになれない
ネット配信と音楽CDの利益配分比率

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