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2009.04.18

レッドクリフ前編後編は三国志大戦や三國無双

(2009.04)
後編の感想を末尾に追加

(2008.11)
11月1日は千円なので映画を見に行き、封切の『レッドクリフ』を観てきました。
以下感想ネタバレ注意。

結論
1・三国志演義じゃなくてジョンウー中国時代劇だよね
2・正史や演義な歴史ロマン派には「なんじゃこりゃ!」
3・個々の戦闘アクションすげー。だけど戦術戦略級では効能疑問
4・赤壁な話なのに水上戦が無いじゃん!後半かよ!!

1.
詳しくは無いですが、横山先生やNHK人形劇の三国志をひととおり知ってます。
そこで私は、波乱の運命とか戦略とか知略とかときの運とかのドラマに感動していたのです。
それと比べるとこのレッドクリフはそうした伏線や話の繋がりが無いので
シナリオ的に「ここでこうくるか!」「もうだめだと思ったら、ここで逆転か!」
というドキドキ感がありませんでした。
2時間半という長い尺でも三国志を語るにはあまりにも短いので仕方が無いか。
いきなり冒頭で地図と文章で解説をはじめるなんて、普通は映画の威厳にかけてそんな書籍みたいなことをしないのになぁ。
ましてジョンウー監督なら演出でいろいろやれたろうに。

2.
上記のように三国志の素直な映画化ではないので、そういうのを期待するとがっかりします。
長坂の撤退戦で劉備軍は鏡反射で敵を目晦ませするとか、
本来は赤壁後の追撃戦で、関羽が曹操をあえて見逃していたのにとか(孔明は、三国分立を目論んでいたのでこのまま曹操が弱まると困るので、意図的に恩義のある関羽を曹操追撃に出したという戦略)
やたら女性が目立って、戦いに割り込んでくるとか。ベッドシーンもあるし。
三国志じゃない…
ジョンウー監督ファンから「そのまま映画化するなんておもしろくないじゃん。これくらいのアレンジは当然」
とツッコミあるのですが、
映画館に足を運ぶ人は、全員監督ファンだったならいいでしょうが、私のように三国志だからという理由で行く人もいるでしょうに。事前に注意書きでもあればね…

3.
大群大軍な戦争だから、てっきり銀河英雄伝説や紺碧の艦隊のように大局的な戦闘シーンだとおもっていたら、
実際は有名な猛将たちがすごい勢いでばったばったと倒してゆく戦闘シーンでした。
まさにゲームの戦国無双や三国無双のあれですよ。あの爽快感が好きな人にはこの戦闘シーンはとても気に入るのではないでしょうか。
マトリクスばりにのけぞったり、カンフー映画のように棒や槍でテンポよくやってます。
個人戦はかっこいいですが、戦術レベルでは三国志で鏡使ってたっけ?とか、九官八掛の陣ってよくわからん陣形でどうしてこれが有効な兵法なのかわからんとか。

4.
そして私が一番驚いたのは、水上戦がなかったこと。赤壁なのに!?
実際はそれは後半のお楽しみらしいが、二部作だと聞いた私は前編が赤壁だと思ってました。
まさか赤壁だけで前後編なボリュームになっているとは。
CMとかで船とか出てるし、いやそのシーンはちゃんとあったんですが、本格戦闘は次回か。
赤壁なのに地上戦ばかりです>パート1
戦い以外は戦略&外交で知略をめぐらすわけですが、金城さんの孔明はかっこ良過ぎて策士な貫禄が無い。
他のキャスティングは日本好みな顔立ちをよく選んでいたと思いますが。
本来ならチョウユンファも出たらしいですが。男たちの挽歌懐かしい。
金城さんの見所が、戦場での采配じゃなくて周瑜説得時に琴のセッション弾いてるところだもの。エレキギターのように演奏するし(汗。まぁ上手でしたけど。
正史でもこんなふうに琴で分かり合えて…じゃあないよね。
広告では友情を語ってますが、孔明周瑜で友情育むとか描写足りないし、実際は孔明は周瑜に殺されかけるわけだし。WEB公式解説で愛を語ってますが、そこに書かれている文章は愛と全然関係ないし。
ポスターで小喬が出てて三国志で女?と思いましたが、尚香とか出番多いけど誰だったんでしょう。
小喬はポスターで「出征する夫に心配掛けまいと子供ができたことを言わずに…」とか女も戦っていると語ってましたが映画では、言わないどころかおなかに耳当てて聞かせているじゃん!
水上戦とおなじぐらいに宣伝に惑わされました。


赤壁はまだ劉備は弱くて、ここから失地回復となる盛り上がりが三国志の前半の山場なのですが、
そうした三国志のテーマというか映画化する大義名分の部分が弱いというか、
なんで監督はこれを&ここを映画化したのかというメッセージが読み取れませんでした。
戦争ものなら、愛する人を守るためとか悪に屈しないとか王道定番があるのですが、そこの決意のところが弱いかなーと。
一応劉備にそのシーンあるのですが、周りの忠義心の高さの由来も描写時間が短い。
例えば、長坂の戦いは劉備が民を大事に思い守るエピソードなのですが前線から千人援軍要請を劉備は民を守るやつが居なくなると拒否するだけ。それでいい君主と語るには足りない。
妻子が逃げ遅れるシーンも、君主の奥さん&後継者をなんでそんな後ろに放置してたのやら。話のもって行きかたが、尺が足りないせいで性急&突飛なんです。

CGとか演技とか大画面とかビジュアルは良いのですが、
これはすごい今までで一番最高の映画だ!と言わしめるようなインパクトが足りなかったかなと思います。

よほど先日放送の回のガンダムダブルオー、反政府施設を蹂躙するアローズの極悪さに皆が怒り戦いを決意する黒田脚本のほうがおもしろかったかも。
レッドクリフ

そして最後にベスト名演技主演賞は…白い鳩!!(笑)
多数飛びすぎ&目立ちすぎ。今までの監督作品でもここまで目立って登場はなかったかと。
諸葛孔明が前線基地で「このハト私が飼ってるんですよー」とか餌あげてるし(汗。
ラストは白ハトがドアップで飛び立って「続く」ですし。
いにしえの伝書に記されたハトー♪って三国志で鳩なる戦術のエピソードあったかな(笑)

(2009.04.18)
先週公開の後編を見てきました。川崎TOHOで。
やたら若い人が多かったのですが、ひぐらしの鳴く頃に実写版の舞台挨拶のせいのようで。

レッドクリフ後編感想概要
5.後半もバトルしまくりの熱い戦いでした
6.でも、主力の水軍って燃やされて終わりで地上戦が中心でした
7.孔明は戦闘で活躍せず。まぁ前編もそうですが。呉や曹操ばかり
8.白い鳩大活躍。ちゃんと間者伝書として。でも三国志なのかなぁ…

5.
前半並みに斬りまくり刺しまくりのバトルでした。矢を孔明が調達する例のエピソードがありましたが、あれが「雨あられのように」というのでしょう。
殺陣演出はおもしろかったです。しかし例の風向き逆転の火計略は油樽かかえて曹操船団に吶喊していく姿は戦中のカミカゼ特攻隊と同じで自爆テロのようでした。
実際そこまでやらんといけなかった困難な作戦なのでしょうが、外国監督でもそういう演出するんだなぁ。
6.
連環の計もあったのですが、いわゆる鉄鎖じゃなくて、木柱でつないでいました。鎖よりも簡単に分離できると作中でもアピールしてました。
これじゃあ連環うまくいかないのではと思ったのですが、密集隊形だったので分離しても距離が空かずに燃え移ってました。
それよりも気になったのは、大船団は火計で出撃攻撃なにもせずに全焼全滅してました。なんのための水軍だったのだろう…>話は地上戦が中心となる
7.
祭壇で孔明が祈って奇跡のように風を逆風にさせたという話があったのですが、この作品では祭壇とかなくてどこかの誰も居ない原っぱで孔明が扇を振ってました。
孔明の出番はそれくらいで、戦いでは登場シーンなし。この扱いの低さは…
あ、周瑜と例の琴のエレキギター風セッションをまたやってました。普通に会話しようよ…
8.
白い鳩が登場してましたが、ジョンウー象徴とかでなく、伝書鳩として飛んでました。それでも戦場に白い鳩は違和感(笑)

劉備と取り巻きが冒頭でいきなり疫病が嫌だから・人を死なせたくないと言って撤退。呉だけで曹操80万と戦うことになるって史実や三国志でもなかったよね?
孔明だけ残って軍師やったのだけど、先に言ったように現場にちっとも姿現さずに戦況観て采配振るうってしなかった。
それだけ劉備軍が活躍しない後編でした。
義を重んじる劉備が一方的同盟破棄はひどすぎると思う人も思ったことでしょう。
私は逆にあまりにもひどいので、逆に「ははーん、これは後半あるなぁ」と分かりましたけどー。
ちゃんと戦闘始まると陸路から後ろから攻め入りますので。
でも出番の時間は少ないです>劉備チームの英雄達
やはり呉の主役の話ですかね。
戦いの結果は、他と同じで曹操敗北で終わるのですが、曹操は呉蜀の英雄達に囲まれながらも「国に帰れ」と言われて助けてもらうというEND。ラスボスここまで追い詰めて逃すのか。
それとも第三部のために各キャラを温存しておくのか…
死屍累々な戦闘エンドシーンで、勝利とかそういう達成感無き演出は監督が狙ってそうしたんでしょう。
戦いは無益だとかのメッセージ。
しかしこれで映画ENDでーすとか言われても、「あーおもしろかったぁ」とならないわけで。うーん。
というわけで、迫力ある壮大なスケールのバトルが楽しめますが、血や炎や死体がどんどんたまります。
そんなお話。

レッドクリフ後編
ジャワティーストレートのキャンペーンでサントラが当たるとかやってました。
たくさん集めましたが1個も当たらなかった。

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