絵本:リサとガスパールにほんへいく
amazonでもずっと売り切れだった、リサシリーズの21番目、『リサとガスパール にほんへいく』(2007.3発売)が7月に重版出来。
さすが丸善だと絵本系は確実に置いてあり、どこも売り切れな中で頼まれ本をなんとか確保できました。
■あらすじ&レビュー(ネタバレ注意)
制作は夫婦で絵と文章を創作されているコンビですが、やはり絵のユニークさがいいですね。
しかも読むとシナリオも結構おもしろい。
絵本は子供向けなのでシナリオは無難で良善的なものになりがちですが、このリサだと変とかドジとか失敗な話もあります。
この「日本に行く」だと、あまり日本観光になってない。表紙の富士山からして関係ないし。
リサ一行の動向も、ホテルの中の話とか、街は日本語の看板ばかりとか観光になってない。
お寺に行くところは日本観光らしいし、ゲオルグさんの絵で日本庭園が見られたのも珍しい。
しかしそこでの一番のイベントはガイド役のフクシマおじさんの怪我。なんという展開。
絵本でギプス沙汰はないでしょう普通(笑)。
ヤマとかオチが無いのは他の絵本でもあるかもしれませんが、話がなかなかユニークです。
文:アン・グッドマン
絵:ハレンスレーベン
訳:石津ちひろ
1200円+税(輸入本は2007年に値上げの傾向にあると出版元で。円安の影響?)
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