カテゴリー「科学技術・宇宙」の投稿

2011.12.17

雲のオルタニング現象、猫のフェレンゲルシュターデン現象

話題カテゴリが科学かはともかく...

■東京上空のオルタニング現象で大騒ぎ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111215-00000005-rnijugo-inet
10日、2ちゃんねるに、雲の一部分が割れて、地面に向かって滑り落ちているような画像が登場。これをきっかけとして、ネット住民たちがデマ情報に踊らされる一幕があった。
問題の画像が2ちゃんねるに投稿されたのは、10日の午後1時ごろ。
「葛飾区より雲が落っこちてきた?」
という書き込みとともに「雲の落下画像」が紹介されると、程なく「豊島区上空で同じものを撮影した」という書き込みも登場し、スレッドには「何これ?」「何なの?」という雰囲気が立ち込めた。
すると、そこに突如「あー、これは『オルタニング現象』やね」という書き込みが登場。さらに「オルタニング現象でググってみ」という教えに従って検索すると、
「オルタニング現象=比較的大きな粒状の氷を主成分とする雲が大気中に停滞することによって、移動速度が速い他の雲をあたかもかき分けているかのように見える現象。シベリア東部、中国東北部など寒冷地で多く観測され、日本ではほとんど報告がない」
というウィキペディアの「オルタニング現象」の説明がヒットするため、ネット住民たちの謎は解決したかに思われた。

あの雲の写真はおもしろいなぁとは思っていましたが、
それに「オルタニング現象」って名前がついてホットキーワードにまでなっていたとは。


■フェレンゲルシュターデン現象
猫が部屋の何もないはずの中空をじっと睨む現象、
測定では温度差を見出したそうですが、霊とか居るのかもしれませんね(笑)
フェレンゲルシュターデン現象とは (フェレンゲルシュターデンゲンショウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

今回思ったのは、オルタニングの流れがフェレンゲルと同じ流れではないかということ。
オルタを書き込んだ奴はフェレンゲル知っていたに違いない(笑)。
雲のオルタニング現象、猫のフェレンゲルシュターデン現象
夕景は今日の夕方に撮った普通の写真。ちょっこりと雲が残っていた様子がおもしろかったので。

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2011.06.03

科学の不思議とネット知恵袋

■知恵袋

ネットの知恵袋系では素朴な疑問とそれへの解説があってひまつぶしにおもしろい。
私は科学の不思議をずっと持っているのですが、結局解説読んでもまだわからないなあ。
難しい精密な解説になるので>物理科学系だと
分かりやすい解説が欲しいところ。

*太陽の光エネルギーはなぜすぐ無くならない?

解説では億年単位でまだ大丈夫とか書いてますが、
あんなでかい表面積で年中無休で放出してるなら急速に太陽が小さくならないのか?
でかい分だけ消耗も早かろうに?
太陽とは違う反応なんだろうけど、原子力でも大きなエネルギーを発生させて発電したりできるが
太陽や原子力からあんなエネルギーを取り出せるなら、
そんなエネルギーをだれがどうやって閉じ込めていたのやら。

*光の推進力源はなんで強力で遠くの地球まで届くか?

光は速いのはいいとして、何万光年も遠くから何万年もかけて地球まで届くのは
どういう推進エネルギーで後押しされているのか?減衰しないの?
重さは無いの?無いのに重力レンズ効果で光は曲がるの?

*潜水艦はなぜ浮上沈降できるの?圧搾空気とは?

潜行するときは空気を圧縮してその分水を取り込んで重くなるそうですが、
空気ってそんなに体積減るものなの?
人員エリアは1気圧のままだろうし、空気が密閉されたボール状態なのに沈む..
確かに沈んでいるのだからそういうものなんでしょうけど。

*重力があるのは?

2個のボールの間でも引力重力は発生してるのだろうか。
ボールの表面にご飯粒つけて高速回転すると粒は飛び出すのに、
人間は地表に居られるなんて不思議。
引っ張っている何かがあるなら、地球の中心部まで穴あけてダイブしたら
中心部では足のしたにもう引っ張ってくれる元の重力源は無いので下降はしない。
むしろ頭上に地殻マントルとか重いものがたくさん集まっているし?そこに引き寄せられないの?
でも均衡して中央で無重力状態に浮けるのかなあ。

*大気圏突入で燃えないようゆっくりにできないの?

助けてくださいシャア少佐!とかならないために逆噴射かけながら降りればいいのに...
解説では、理論上は可能だがそれだけの帰りの燃料を持って宇宙に上がるのは非効率だそうで。
それよりは空気クッションと摩擦熱に強い機体で降下減速するのがいい。なるほど。

*宇宙の外側は...
...やめておこう。誰にもまだわからない。
私は、誰かのパソコン上のメモリ空間で動作させられている存在なのでは?
と思ったことがあり、それはシミュレーション仮説派というらしい。

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2011.03.02

ISS宇宙ステーションに大集合

(2011.3.3)
計画性と安全の確保のため撮影は中止になったとか。仕方なし。
あとは地表から超望遠で撮影とか↓
http://www.spaceweather.com/submissions/pics/r/Rob-Bullen-ISS_Discovery-26feb11_1298758133.jpg

(2011.3.2)
ISSにスペースシャトルがドッキングして、輸送機や補給機が合体大集合な状態になっている宇宙ステーションだそうですが、
それを聞いてまっさきに「どんな様子か見たい」と思ったのですが、新聞社が上空をヘリを飛ばして撮影なノリでは無理なわけで、
合体している当人たちも自身がどうなっているかわからないという。
でも、ここは「見たい!」と思うのはさすが誰も思うところで、ソユーズが一時離脱してISSを周回して外見撮影するプロジェクトがあるとか。
わざわざ撮影のために...だけどそうしたいのもよくわかります。

そんな中、ニコニコ動画にMMDの動画が投稿されてました。
CGでその様子を再現したもの。各機の造型がしっかりしててモデリングや映像が綺麗。
これで一足先に合体の様子が楽しめます。
MMDのほうでも考える人はいたんですね。MMDは初音ミクにダンスさせるためのツールから始まってますが、今では宇宙専門の動画絵師さんも多いし、はやぶさ動画も大人気。

「これってMMD!?」と日々の機能追加&技術革新なニュースが賑わってますが、
最近は「MMDだからこそ、これができる」と思えるようになりました。
昔に「MZ700に不可能はない」という名言があったように...
MZ-700に不可能はない - ニコニコ大百科

シャトルのプロジェクトも終了、
見るとシャトルは大きいですね。そりゃあ衛星積めるわけだし。
それを打ち上げて帰還させるには膨大なエネルギーや費用がかかるわけか。
こうのとりも愛称?缶ビールな外見ですなぁ(笑)

20110302
twitterで合体イラストも話題になってました。
あとはソユーズでの撮影が楽しみです。
日米欧ロ宇宙船、初の勢ぞろい=シャトルがドッキング成功

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2011.01.16

透明標本って透き通って綺麗

ガラス柱にホルマリン漬けされた生物の標本がありますが、
特殊な染色で骨が見れるように肉を透明化、骨に着色することで、魚とかがガラス細工のように綺麗に透き通った標本が作れるそうです。

画像のたくさんある例↓
透明標本の画像ください! 2chスレッドまとめ
http://anchor18.blog77.fc2.com/blog-entry-376.html

感心するのは、肉を溶かして骨だけにするのでなく、肉のやわらかい部分を透き通らせて固定化、そのため骨もくずれない。
その体型維持で本来の骨の構造のままの観察に便利である、という科学的にも意味があるスマートなのがかっこいい。

当然のようにこれを作るには薬品や時間とか手間が大変かかるそうですが、東急ハンズにも売っているらしい。
学術抜きでインテリアにも良いですね。
透明標本

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2010.09.12

準天頂衛星初号機「みちびき」打上げ成功

打ち上げと軌道投入に成功おめでとう>みちびき

一部愛称で「みっちー」と呼ぶ人もいるようで(笑)。
高緯度だと準天頂衛星でしかGPS提供できないので、今回のでGPS使えるのか?三台は必要では?と思っていたら、今回初号機で実証実験も兼ねておりあとで2台追加投入を計画してるとか。

軌道は南北方向に8の字、赤道静止よりも制御移動燃料を消耗するのかな。
日本上空に8時間しか滞空できないのはもったいないと思っていたが、残りの時間は南半球のオーストラリアにGPS提供するのだとか。なるほど効率的。

■ニコニコ生放送

ニコ動の会員なら、打ち上げ生放送をタイムシフト視聴できるのでどうぞ。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv25538558
今回も放送時の視聴者の弾幕はすごかった。
準天頂衛星初号機「みちびき」打上げ成功

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2010.06.14

小惑星探査機はやぶさ『こんなこともあろうかと!』

(2010.6.14)
見事はやぶさは地球帰還を果たしましたね。
その最期の光も実に綺麗でした。NHKのアニメ『プラネテス』第一話のクライマックスでの衛星大気圏突入落下のシーン、あのパラパラと輝き散無する流星のようなシーンは、あれはリアルに基づく燃え方だったんですね。
20100615飛散するはやぶさ本体に最後までぴったり寄り添うように飛び続けるカプセルがいとおかし。

カプセル切り離しで大任終えたはやぶさが燃える3時間の短い間に、振り向かせて地球を撮影させる追加ミッション、
ニュースでは「7年ぶりに戻ってきた故郷の姿を最後に撮らせてやりたい」と、はやぶさ自身のためと言えそうな表現でしたが、
それを擬人化マンガに描いているpixivのすこっちさん。これを読めばその意味が...泣けます。
.


(2009.12)
金星探査『あかつき』応援メッセージと初音ミク
探査機派遣やメッセージ募集を初音ミクニュースの中で知ったので、先日東京駅前のJAXAショップに行ってきました。
宇宙ステーションに野口さん長期滞在、『はやぶさ』の帰還ミッションの話題もちゃんと展示してあり、休日なので賑わっていました。
そこでも署名を受け付けていました。過去集めたサンプルのプレートがあってすごく縮小刻印されるんですね。
閲覧のために虫眼鏡も用意されているほど。
http://hatsunemiku.blog107.fc2.com/blog-entry-988.html
しかしこの署名、科学興味度の高そうな初音ミクファンが盛り上げようとしてるのを、純粋な?宇宙天文ファンが嫌な眼で見ているとかの話が出ているのは残念なところ。私はどちらも好きなのに。
20091227


(2009.11)
2009年今年一番に感動したニュース。
はやぶさ 奇跡的復活、再び地球へ googleニュース
小惑星探査機「はやぶさ」が地球への帰還を再開 Robot-ニュース

宇宙好きにとっては、はやぶさも要チェックだったわけですが、前のニュースで「エンジンがついに1個、3個使用不能に」を聞いていたので、もう無理か5年設計を7年以上も稼働させてきたんだからガタが来ても仕方がないと思っていました。
火星探査のオポチュニティ達の稼働が月単位の予定が年単位で運用できたのが特例で。
そこに続報として、19日発表で「使用不能だった二台のエンジン制御の正常な部分を組み合わせて一台分として稼働させる」という荒技で推進力回復させ、(これが維持できれば)2010年帰還の計画通りになるとのニュース、ネットでも結構みんな驚き、感動し、応援していましたね。
私もイトカワに着地しただろう時点で十分頑張った、実験機としての役目も果たしたと合格点あげてますが、岩石資料の持ち帰りまでやり遂げるのかもしれません。
いろいろ新技術や新運用をやってますね>満身創痍のはやぶさ

2ちゃんねるのトラブルまとめコピペによると
⇒ 本来ならリアクションホイール3個(xyz軸)で姿勢制御するところがホイール1個壊れたのでホイール残り2個と化学スラスタで制御
→これは普通の「こんなこともあろうかと」な範囲

⇒ ホイールさらに1個壊れた!化学スラスタ全損!燃料全部漏れた!漏れた燃料が機体内で凍ってる!!通信途絶!!!バッテリも壊れて太陽電池パネルは常に太陽を向けなきゃなんない!!!
→ 姿勢が狂っても、ほっとけば持ち直すように設計してたんだよね。こんなこともあろうかと。1年以内に60%の確率で通信回復するはず。(数ヵ月後)ほうら3ヶ月で繋がったぜ!
→ とりあえずイオンエンジンの中和器から生キセノン吹かして姿勢制御。こんなこともあろうと中和器の向きを微妙にずらしてたんだよね。
→ 機体内をヒーターで暖めてベーキング。爆発しないようにゆっくりとね。気化した燃料はそのうち機体外に逃げるだろう。

⇒ 生キセノン吹かしつづけてると地球帰還用の燃料が足らなくね?あ、風車の原理で太陽光圧を利用して回転させて安定させればよくね?
→ こんなこともあろうかと、回転軸が機体の中心を貫くように設計してたんだよ。

⇒ 地球帰還用のカプセルに採取した試料を入れるにはバッテリーの電力が必要だなぁ。でも極低温で短絡故障(ショート)してるから下手に充電すると爆発しそうだなぁ。
→ あ、古河電工のおっちゃんが補充電回路で充電する裏技教えてくれた。電源オンオフを高速連打すれば良かったんだ、ラッキー。

⇒ よし、地球帰還航行開始っと。イオンエンジンは3基生きてるからオッケー。ホイールは残り1個だから今のうちに何かいい手を考えておこうっと。
⇒ 地球帰還第一期軌道変換完了。半年お休みして、第二期軌道変換開始。イオンエンジンBはどうやら寿命らしい。お疲れさん。残り2基。
→ おや、メモリエラー(SEU)か。良くある良くある。とりあえずセーフホールドモードで指示待ちっと。地球から診断してもらってイオンエンジンも再起動出来たので巡航再開。

⇒ イオンエンジンDが経年劣化で故障。この状態ではもう地球に帰れない。
→ スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることで、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることができるじゃん、余裕余裕。←今回NEW

補足すると、
*姿勢制御でホイールは3個はxyz軸を担当してたので本来なら1個でも欠けると困る重要機構。
*キセノンは推進用で姿勢制御用ではないが中和器ノズルがイオンノズル側に当てて帯電防止で中和させるための傾きがあって、機体本体が中央重心軸で設計されてたので(本来はバランス的に難しい設計)吹かせて安定回転させて制御を取り戻した。
しかも止めるための燃料を消耗しないよう太陽光も利用。光が当たるのに圧力があって帆で進むSF設定がありますが本当に活用するとは。
*携帯電話やノートパソコンの電池が発火とかのニュースがあったように壊れた電池は信用できない。全部が結線されてるので生存バッテリに充電すると故障バッテリにも電気が行って危険。そこで補充電の回路を使って低電圧でゆっくり(二ヶ月)充電させた。

はてなブックマークも2ちゃんねるもニコニコ動画でも、このニュースで皆が思ったことは「こんなこともあろうかと」な宇宙戦艦ヤマト真田技師長の名セリフでしたねやはり。
実際はこの台詞は1回しか言ってないらしいがみんな知っている不思議。
エンジン間を回路結んでおくとか、よくまあ思いつくし許可したものだ。
余計に搭載すると重さや回路の複雑さのリスクがあるのに、ダイオード1個だけならと積んで正解だったわけですね。
今回までにいろいろ真田さんを連発していて、どれだけ仕込んでたんだよ!ですね(笑)。
科学技術のおもしろさとしては、このニュースを『奇跡の復活』と報じられていますが、科学的&プロジェクト的には『当然の帰結』であること。
ミラクルなんかじゃなかった、そういう事態を打ち上げ前からちゃんと想定していたんですよね。
ニコイチ運用では無駄に燃料を消耗するが、これも初期にAエンジンが不調とかで危ういものは素直に運用停止させていたので逆に未使用の部品や燃料が温存できていたのも気まぐれ結果ではない。
今回もABエンジン復活にあたり、一台で酷使してきたCを休ませて温存する措置も済ませている。

しかも今回の記者会見のあとでの川口PMの言葉
『ずっと前にダメになるのも、ぎりぎりまで粘ってダメになるのも同じ、帰ってこれるか、これないか。それが問題です』
に感銘しているブログ感想が多いですね。
先の私のように「だいたい良ければ合格OK」なんて甘えずに、最高の結果を目指して今もなおたゆまなき努力を続けているその姿勢に対して。
その言葉に「問題無い。帰ってくるの一択でしょ?」と応援する感想も心強い。


現在ニコニコ動画ランキングトップ。宇宙戦艦ヤマトの絵とBGMで『はやぶさ』の"当然の奇跡"を解説している人気動画。
合言葉は「こんなこともあろうかと」


初音ミクが歌う、さだまさし『案山子』に乗せて、2008年時点の帰還状況を説明する動画。「帰ってこいよ」と応援したくなる。図付き解説がありがたい。


美麗な3DCGで描かれた公式とも言える全天周立体映画でのドキュメンタリー予告編。全国各所のプラネタリウムで上映中。

あとはこの稼働をしばらく維持でき最終加速が成功すれば、計画通りの2010年帰還の目途が立ちそうですね。
これ以上のトラブルが出ませんように。
(民主党の事業仕分けは科学技術方面はやりすぎだと思ってた人が多いので、このニュースはパブコメ追い風になっているようですね)
小惑星探査機はやぶさ『こんなこともあろうかと』

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2010.05.22

金星探査機「あかつき」打ち上げ成功

おめでとうございます。
衛星分離や各衛星の展開とか通信とか順調に進行しているもよう<2010/05/21 24:00
種子島でライブで一度は見てみたいものです>打ち上げ

■打ち上げの様子はニコニコ生放送で

といっても、通勤時間なのでタイムシフト予約で見ましたが。
打ち上げの瞬間は『いっけぇぇぇーーーーーっ!!』と叫んでしまいますね<時をかける少女真琴みたく


■あかつき以外にも

5台も搭載。そのうちのイカロスが太陽光帆船ですね。
おもりを先端につけて回転しその勢いで帆を広げるのか。
はやぶさのプラモデルに前人気高く、
あかつきも平面アンテナとか興味深い作りしてますので
プラモ化されたりするかもしれませんが、
ニコ生ではIKAROSがグッズになるならハンカチともっぱらの評判(笑)。

■6月の宇宙イベント

野口宇宙飛行士の帰還、
はやぶさの地球帰還、
準天頂衛星みちびき打ち上げ

■ニュース記事

初音ミクと銘打ってますが、打ち上げニュースとして現地写真も多くさすがの超電磁P
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/21/news046.html
フォトリポート:初音ミクついに宇宙へ! 「あかつき」打ち上げ成功 - ITmedia News

20100521 20100522
壁紙pixivムラナコさん

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2010.05.17

宇宙の始まりに挑むハッブル宇宙望遠鏡

宇宙のテレビ番組とか天文ニュースとか。

■BS朝日で『BBC地球伝説』 2012年2月17日追記
NASA・宇宙への挑戦(4回シリーズ)を観ました。
宇宙そこは最後のフロンティア...と言いたくなるくらいの飽くなき探究心の向く先。
事故も乗り越えて、さらに遠くを目指すもの。ですね。

ハッブルのところで新たに知ったとこだけメモ
・シャトルの事故でハッブルの打ち上げも延期。その間倉庫に何年も保管。
 封印期間があったとはもったいない。
・宇宙空間での修理では、不要で取り外したものは放出廃棄。
 太陽電池パネルとかシャトル作業員がそっと手を離すと羽ばたくように飛んでいった。
 空気がないのに(笑)。あとは引力で大気圏突入するのみ。
NASA・宇宙への挑戦


■ハッブル宇宙望遠鏡の紹介・NHK 2010/04
NHKスペシャルの再放送見ました。おもしろかったです
『宇宙の始まりに挑む』

仕様:ハッブル
・打ち上げから20年、120億光年先を観測できる
・時速2万8千kmで地球を超高速で回っている
・シャトル墜落と予算削減から廃棄落下されようとしたところ世論大反対で撤回
・宇宙ステーションから200kmも上に離れた軌道のため有人作業で避難場所がない危険な場所なのも修理敬遠された理由のひとつ
・2009年5月に5日間かけ改修しデジタル性能にて40倍の観測性能アップ
・イリングワース博士が設計し観測利用中

成果:131億光年先の天体(若い6億年ごろの天体)
・2010年1月に131億光年先の天体を ろ座 の深宇宙領域で発見
・20個以上同時に発見
・観測では赤い天体だが遠くて膨張の赤方偏移のため。実際は青い(若い)銀河
・腕や渦の無いいびつな形状の銀河。統廃合を繰り返して今の渦巻き銀河に進化する
・イリングワース博士は次は132億光年先天体の候補を見つけている
 (観測データがあまりにもぼやけているため確定が難しいようだ)

次世代機『ジェームズウェッブ望遠鏡』
・2014年打ち上げ予定の宇宙望遠鏡が製造中
・口径はハッブルの約三倍、6.5m、六角形鏡の張り合わせ

今回の放送では、改修の様子の映像が見られたのが有意義。
大きなカメラを無重量だから宇宙飛行士が持ち上げてるのがおもしろい。
遠い銀河の探し方は、赤方偏移で遠いほど赤くなるのでその程度の差で赤色フィルタをつくり
131億光年フィルタに映らず、132億光年フィルタにだけ映る天体があれば、
それは131億光年以上離れていることになるという方法で探した。

もともと誕生6億年は観測できなかったので、その暗黒時代をビックバンから理論で想像したのは
東京大学の吉田直樹准教授。
2008年8月に論文が掲載された、誕生間もない銀河(ファーストスター)はここでも青色でいびつな緩い集合形状であるとの計算結果。
観測が現在から遡って探究するのに対し、理論はビックバンからのアプローチ。
このコンピュータ計算には7年もかかったそうで。大学教授は年単位で成果を求められるのでこんな時間のかかる研究はなかなかやり遂げるのは大変だったことでしょう。

ハッブルの管制センターに映し出されたスケジュールでは、どの時間にどの方向に向けてどう観測するかびっちり予約されていて忙しそうでした。
20100517 20100516


■暗黒星雲じゃなくて宇宙の黒い穴だった? 2010/5/17

欧州宇宙機関(ESA)は、大量のチリやガスが集まって背後の天体の光をさえぎる「暗黒星雲」と考えられていた黒い天体の一つが、実はからっぽの「宇宙の『穴』」だとわかったと発表した。
 この天体は地球から1500光年離れた星雲「NGC1999」の一部。白っぽい色の星雲の中で
真っ黒に見える部分で、ESAのハーシェル赤外線宇宙望遠鏡と地上の望遠鏡で詳しく観測したら、
何もない領域と判明した。チリやガスは、誕生したばかりの付近の星が噴き出すジェットで吹き飛ば
されたらしい。
 この「穴」は、重力が強くなって光さえ抜け出せなくなった天体「ブラックホール(黒い穴)」とは別物。ブラックホールは銀河の中心などにあることがわかっている。暗黒星雲としては、NGC1999と同じオリオン座にあり、馬の頭の形のように見える「馬頭星雲」が有名だ。
 口径3.5メートルの反射鏡を持つハーシェルは現時点で最大の宇宙望遠鏡。昨年5月に打ち上げられ、赤外線観測に使う冷却剤を使い切る2012~13年ごろまで運用される予定だ。

asahi.com 2010年5月17日

http://www.esa.int/export/esaCP/SEMFEAKPO8G_index_1.html
一般的に天空は星がまんべんなく散らばっているので、黒い無星のエリアがあれば、
それは暗黒星雲のガスやチリが遮っているからとされており、
南天の石炭袋もそういうもので、よく観測すると後方の星達により淡く光がある。
ところが今回の観測結果では、黒いのは本当に何もない(ガスが薄い)もので
吹き飛ばされたせいでそうなっているのだろう、とのこと。
本物の黒い穴だったわけです。

 「あ、あすこ石炭袋だよ。そらの孔だよ」
 カムパネルラが少しそっちを避けるようにしながら
 天の川のひととこを指さしました。
 ジョバンニはそっちを見て、まるでぎくっとしてしまいました。
 天の川の一とこに大きなまっくらな孔が、どおんとあいているのです。
 その底がどれほど深いか、その奥に何があるか、
 いくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えず、
 ただ眼がしんしんと痛むのでした。
 銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

今なら彼らの怖がる気持ちがわかる気がします。
天に空いた深い黒いその穴に。
ちなみに、運用期限が報道されてますが、
赤外線観測で機器を冷やすガスは減る一方なのでガス欠が活動寿命になるとか。
機器は壊れてないだろうにもったいない。
しかし真空の宇宙空間では寒いようで太陽熱の光では熱く、
その熱さは真空のために放熱が難しいのです。
20100514

■96億光年の赤い銀河団を発見 2010/5/10

東京大と京都大などの国際研究チームは10日、米ハワイ島のすばる望遠鏡と欧州の
天文衛星の観測データから、これまでで最も遠い地球から96億光年離れた銀河団を
発見したと発表した。これまで観測された最も遠いものは92億光年。
チームはまず、すばる望遠鏡の観測で、くじら座の方角に遠い銀河団候補があるのを発見。
同じ領域を観測した欧州宇宙機関のエックス線天文衛星「ニュートン」のデータで
銀河団であることを確かめた。さらに、個々の銀河をすばるの近赤外線装置で観測し、
96億光年かなたにあることが分かったという。
チームの田中賢幸・東京大特任研究員によると、観測された光が放たれた96億年前には、
すでに銀河の成長が止まっていたとみられ、田中氏は「宇宙誕生後、いつ、どのように
銀河の成長が止まったのか調べるため、もっと遠い銀河団を探したい」と話している。

*+*+ 産経ニュース 2010/05/10[23:08:29] +*+*

東京大学:見えない光で発見!96億年前の巨大銀河の集団 --田中賢幸特任研究員--
http://www.ipmu.jp/ja/node/712

スレでも指摘ありましたが、ハッブルが131億年前の銀河を発見してるのに、
96億光年が今まで観測されてなかった??「銀河団」が、でしょうか??
このニュースのポイントは、96億年前の銀河団は赤かった=年老いている、ことであり
もっと前の時代で銀河団は形成済みだったらしいということ。
私なんかは、6億年とか長い時間が経ったからって、チリがあつまって星ができるとか
想像できないものです(笑)。
だってチリやガスは何年経とうがチリのままではないかと思ってしまう。
ただの水たまりも30億年とか放置すれば生命が出てくるのか?(笑)。
宇宙とか時間とか不思議です。
20100515

136億年先を観測できないということは、この宇宙は光よりも速く膨張していたこと。
光より遅いなら136億年前の光も地球で簡単に観測できたことでしょう。
131億より先はお互いに離れるめっちゃ速度で進行するので
光すらもなかなか地球に届きにくい、と。
不思議と言うか難しいというか。でもおもしろい。

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2009.05.31

ハッブル宇宙望遠鏡改修終了、アトランティス帰還

(2009.06.13追記)
■シャトル御帰還のレポート
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200906021126
Technobahn「スペースシャトルアトランティス、フェリーフライトで大陸横断の旅に出発」
シャトルは自分で飛ぶのではなくてジャンボジェットの上に乗せられて運ばれる。
飛行機に飛行機を載せるって強度とか浮力とかちゃんと飛ぶのか信じられないのですが、動画もyoutubeyとかにあって、ちゃんと離陸着陸やっているのがすごい&面白い。

■シャトルミッションの終焉
ロケット打ち上げ型よりも機体を再利用するのでいいとこ尽くしのようでしたが、結局世界的には主流にはならなかったようで。
例えば効率の悪さがあって、帰還後の改修費用かけるのが常に新型開発するよりあんまり安くならないし、新技術を投入できない。
(人が乗るから枯れた技術のほうがいいのですが、微妙に技術や設計を変更して結局事故が起きている)
そしてエンジンを付けたまま衛星軌道上まで上げるのにエネルギーを多く消費してしまうという指摘はナルホドで、ロケット切り離しのほうがペイロードが大きく効率的。


(2009.05)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/25/007/
ラウンチ前から注目していましたが記事にするの遅れました。
スペースシャトルアトランティスのミッション番号「STS-125」は
老朽化したファッブルの修理ですが、
一時は次世代望遠鏡の打ち上げのため予算無しと言われたことがありましたが
修理と性能パワーアップの予算が付いてパワーアップできたようです。
かなり向上したようですね。
修理されないもうひとつの理由が、
周回軌道が宇宙ステーションと大きく異なるためシャトルで問題が発生したときに退避する先が無いことと、船外作業になるので危険が大きいこと。
もう一機シャトルを待機させての出発、船外五回も実施したとか。

ハッブル宇宙望遠鏡改修終了、アトランティス帰還
壁紙は出発直前のアトランティス、NASAブログより

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2008.06.22

交通Font:駅の修悦体と高速道路ゴシック

(2016/9/14)
ふたたび佐藤修悦さんがネットの話題になっているのを見かけました。
まだガードマンのお仕事を続けられており、現在、再びJR新宿駅を担当配属になり、工事エリアで再び案内のフォントを製作しているようです。
新宿駅の「ガムテープ案内表示」を作りだした佐藤修悦さんインタビュー !『修悦体』はこうして生まれた - ロケットニュース24


(2013/9/28)
新宿駅大工事のトピックのひとつで佐藤修悦さんがヒーローとして紹介される。
NHKプレミアム『探訪巨大ターミナル』9月28日放送を見ましたが、いやはや本当にすごいですね駅の規模。
JR新宿駅中心の話でしたが、1分間3000人、一ヶ月で日本総人口相当の利用、列車も1万本発着/日、地下街とか出入口が複雑多岐。
2000年台のJR駅改良工事、私は過密利用や老朽化での工事と思ってたのですが、一番の目的は耐震のため上にかぶさる跨架橋道路が崩壊して線路とか潰されないように安全対策だったのですね。
工事中の利用混乱の解消立役者として佐藤さんがゲストで呼ばれていました。
まだ駅ガードマンで現役で、今は秋葉原駅だとおっしゃってました。修悦フォント貼ることはあるのでしょうか。
工事は今は一応完成で、今後は2020年に向けて東西貫通地下自由通路、広幅のやつを計画してるとか。

探訪 巨大ターミナル 2013年9月28日(土)BSプレミアム 後9:00〜10:59
「世界の駅の乗降客数トップ100を見ると、実に80以上が日本の駅であるという事実が浮かび上がる。谷原章介演ずる架空の「新駅企画チーム」のリーダーが、愉快なスタッフたちとともに、VTRドキュメント+ドラマで、乗降客世界一の新宿駅と、大改装が行われた大阪駅、そして100年の歴史を誇るニューヨークのグランドセントラル駅の魅力を探る。日本の文化と土木技術がつまった巨大ターミナルの魅力と不思議を堪能する!」

番組の中で他に興味深かったのは、JR大阪駅の改装。
動く歩道、自動改札、複数硬貨同時投入可能な券売機とかを日本初で大阪で始まったくらい「せっかち」な大阪ではスピード重視な施工を紹介してました。
通常1年半なところを76時間で工事をしてしまう驚異的なスピード。確かに新宿に比べて速い改装の印象でしたが、この裏には、技術的な工夫や、訓練と熟練したメンバー参画があったのですね。


(2008.6.21)
開業した東京メトロ副都心線に乗ってみたら遅延してました。
http://ntd.way-nifty.com/blog/2008/06/post_2189.html
遅延は開業当初から今後も続くのでしょうか。
さて、6月にJR大塚駅構内で工事現場にフォントを見かける。
2008年06月JR大塚駅の修悦体ゴシック??
修悦体ゴシックに似てますが、佐藤さんの作品なのでしょうか?角の丸めかたとか違う気がするし、現場でこれだけが凝ったフォントになっているがいったい誰が。
そういえば、佐藤修悦さんのそのフォントで専用公式サイトが出来ていました。
http://shuetsu-tai.jp/ 修悦体[Shuetsu-tai.jp] リンク切れ
ELTのPVに参加してるようです。あと映画『まぼろしの邪馬台国』題字も。
邪馬台国と言えば、存在位置を長崎県島原とした宮崎氏のことを映画にするのですか。これ昔読んでかなり説得力のある論調で島原論で決着かと子供ながらに思ったのですが、教科書も学会も無視。それよりか宮崎氏の奔放すぎる人柄を糾弾する本が出てきて、実は考古学者としては…と物議かもす展開に。
今度の映画はそうした糾弾に反論するいい人柄を訴える映画だそうで。
佐藤さんは騒動とか知った上で仕事引き受けたのでしょうか。


(2008.3.29追記)
■修悦体ゴシックの動向
去年にJR新宿駅で話題になったこのフォントは今度は日暮里駅に出現というニュースが続報されていましたが、そのさらに2008年になってからは京急蒲田駅に移動出現しているという話題が。
やじうまwatch 2008/03/25「工事中の京急蒲田駅に、ガムテープ文字「修悦体」の新作登場中」
そこで紹介されたリンク先 京急蒲田駅にガムテープ文字「修悦体」があった  *mohri++
蒲田なら通勤途中だなぁ…とわざわざ見に行くつもりなのか自分(笑)。
しかしパソコンの中や書籍のフォントと違って時間と場所が限られているなんて人のように生きている感じもします。

■修悦字体のデジタルフォントデータ
下で紹介した、ばんかれ氏によるTrueTypeFont化(今ならttよりもotfか)計画の中に実は修悦体もあるようです。
実現なりますかどうか。
普通に考えれば、実際の案内板から起こしている高速道路ゴシックよりは全文字を得られる(作ってもらえる)可能性が高いですが、
佐藤さんの稼働を考えると簡単でないですし…
修悦体ゴシックフォント京急蒲田駅


(2007.7.25)
デザインだけでなく実用性、特に交通標識としての視認性を考慮したフォントというのはおもしろいですね。
それに着目している人もちゃんといるわけで。

■GD高速道路ゴシックJA 
高速道路の標識で使用されているフォント、あれをTTフォントにするというプロジェクト。
コミケでもファイルが配布されています。
http://www.hogera.com/pcb/font/
同じところに「ちばフォント」とか「医薬品フォント」「総合家電店風フォント」というのもあり、これまたおもしろい。
しかし高速道路の文字は法律で規定されたフォントであるが道路公団ごとに違いがあるのも興味深い。道路公団単位で自前のフォントデザインを抱えているのでしょうか。

■鉄道案内専用!?修悦体ゴシック
スラッシュドット ジャパン | ガムテープによる独特なフォント「修悦体」
これは実用面ではすごいフォント。確かに改めて思い返すと新宿駅にありましたこの字体が。
それがちゃんと系統だてて設計された字体でありしかも誘導員の佐藤修悦さんが個人的に制作しているという。
デザイン訓練とか受けてなくて我流でここまで考えること、誘導目的なのにカーブRの手間とか惜しまないこと、そしてなんといっても誘導の用にしっかり足りているデザイン性がすばらしい。
ガムテープだったとは。ペンキかと思ってました。
工事現場、しかも駅限定で現われて、さらに期間限定で消滅するフォントだなんてちょっとロマンチックです。
人々を導くためだけに生まれた限定版なフォント。街のポップアートとも言えるかも。
絵画は美術館で飾られて鑑賞されますが、このフォントは労役に供されるだけ。でも考えようには美術館来訪者とは比べ物にならない人々から観賞されているアートかも。

■関連過去ログ
2004.07 タイトルライターという職業
 こちらは映画字幕な佐藤フォントの話題

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