JASRACと無料コンサートとの関係
寒い夜、
ある家族の暖かい団らんの風景。
「お誕生日おめでとう」「おめでとう」
「ハッピバースデーツーユー〜」
ピンポーン
「あら?誰かしらこんな時間に」
ガチャ
玄関の扉を開けるとそこには…
「こんばんはJASRACです」
これはネットで見かけるジョークなコピペですが、
日経新聞2004/11/14にこんな記事が
『全国で無料コンサート開催相次ぐ 著作権料無料が魅力』
都心のビルでミニコンサートが開かれることがありますが、
これはビルの通行人の足を止めてにぎやかさを確保するため。
そういう無料コンサートは以前からあります。
それが地方の公共ホールでも最近多いらしい。無料なので主催が経費を負担するも入場料で回収できないというのに?
公共ホールは地域貢献のため、無料の場合は施設利用料を割り引く制度があるところが多いとのこと。
例えば土曜に借りると10万円台のものが、半額で7万円とかになる。
しかしその7万円を主催側がなぜ自腹で?
その理由は、『著作権使用料を払わなくて済むため』だそうで。
使用料は、入場料×ホール定員数×1.6%。実際の入場数は関係しない。
例えば二千人会場で二千円で開催すると、64000円。
施設利用とは別にこの6万円を払わなくて済むように、入場料を0円にしてしまおうという考えなのだとか。
使用料を支払わなくて良い
・入場料無料 ・出演者に報酬無し ・営利目的でない
この条件を満たすと特例となる。
ちなみに最初の都心での客寄せコンサートは特例にはならないのでちゃんと支払っているとか。
少額入場料&満員にできないだと著作権使用料が相対的に高くつくので、入場料を高くすることや、チケットの売りさばきでも稼働がかかるのを考えると無料にしてしまえ…というものだが、
記事で音楽関係者の話として、こういう動きになった理由は
「今まではJASRACに報告せずにコンサートを開いていたが、最近は開催後何週間かして突然JASRACから支払い請求が来るようになったから」。
政府の著作権保護政策のもと、著作権者の意識が高まり、JASRACも徴収に力を入れ始めたわけです。
記事の最後に青山学院大学の松田教授は
「無料コンサートだと著作権者に直接のメリットはありませんが、演奏されることで社会の利益になります。文化は伝わらなければ意味がないですから」
とコメントし、
JASRACの徴収強化が、無料で音楽に親しめる状況を作るのに貢献しているとはおもしろいと締めくくられていました。
やはり皆から支払うこと避けられてる?
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