NHK特集『フリーター漂流 モノ作りの現場で』
私もこの番組を見たのですが、
>なんとも凄い内容でしたね
>寒い、寒すぎです
この集約された感想に私も同意ですね(笑)。
Chaserのジャンクヤード:NHK特集「フリーター漂流〜モノ作りの現場で〜」
内容的には、
「地方なフリーターが、実家に世話になりっぱなしはまずいかなーと考えて手っ取り早くそこそこ稼げる就職するために工場の季期工に応募、テストも実績も不要であっさり内定し北海道から栃木の精密機器工場に配属、寮も完備。そういうフリーターを全国からかき集める人材派遣があって、どんどん雇ってくれるらしい。
これはいいかもーと思いきや、決まった時間行動や単純作業内容とノルマにツマラナイと思い、クライアント様(工場側)のご意向最優先なので配置転換が頻発。派遣会社は一切それに口を挟まない組織のやり方を目の当たりにしたりで、最後は職場同僚と「仕事ちゃんとしろよ」な口論からケンカになり自分の非は認めたくなくてクビを申し渡されて短日にやめてしまって、実家に戻ってママに仕事は大事なのよーとやんわり説教されてENDなおはなし」
というのが紹介されてました。先の派遣会社も「6ヶ月契約で半数が途中でやめてしまう」という事情から新規採用を強力推進していたのでした。
ちなみに、派遣会社から北海道に帰る飛行機代は出てました。働いた間だけの給料も出て寮使用料が差し引かれてました。
現場派遣正社員も仕事に戻るように出社拒否なフリーターを寮まで出向いて一応説得してましたが、引き留める意志は感じられませんでしたね(笑)。代わりはいっぱいいるからか。
雇う側から見てみると、フリーターはやっぱフリーターだなぁと思えました。長続きしないし、仕事内容説明しない方も悪いが何も訊かずにほいほい応諾するのもどうかと。それに結局最後は実家に依存しているし。
私がオーナーなら雇いたくないなぁ(^-^;
しかも、派遣会社はそういうフリーター属性を承知している。工場にはあくまで派遣の社員として送り込む。工場の社員ではないし、工場の直接指揮下には入れない。現場での作業統括は派遣の正社員が行っているという。仕事のやり方教育や割り振りとか。工場のラインの正社員と一線を引いていて交流もなく職場は殺伐とした雰囲気。
寮まで朝にバスで迎えに行くまでやってるし。そこまでしないとフリーターは起きてこないし三日坊主で退職されると面倒なので福利厚生はそれなりに仕掛けているようで。
その分、工場は指揮の煩雑さから解放される。つまり「派遣会社は純粋に労働力だけを工場に派遣する」という仕組み。これだと工場側も面倒なくていいわけだ。
しかし、TV見ましたが、
初心者や歳の行った人の精密機械での働きぶりは見ていてハラハラもの。小さなアルミ箔をピンセットではがして携帯基盤に貼り付けるとか、折り畳み携帯の上下を小型コネクタケーブルでピンセットで繋ぐ作業とか。あれノルマちゃんと達成できたのかなぁ。
中国や台湾の電子工場の出稼ぎ風景をTVで見たことありましたが、全員一斉行動で昼休みも全員作業机に突っ伏して昼寝してて時間を無駄にさせない気合いが違っていましたね。ああいうパワーと、日本の高価なフリーター労働力では国際競争力も怪しいものです。
私が雇用主なら、せめて手先の器用さで選別して採用したいところ。今回は栃木の電子機器工場の携帯電話の組み立て工程が登場していましたが(栃木はそういう工業団地が多い)、最新機器が実はフリーターのお兄さんのプルプルした手先で組み立てられていたということにびっくり。
番組で見えなかったところで熟練なフリーターもちゃんといるとは思いますが、現代の若手出稼ぎ短期労働者の実態、いろいろ考えさせられるものがあった番組でした。
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