橋梁談合と戦っていた福島のメーカー
5/25の新聞でも先の鉄鋼橋梁談合続報があったのですが、
談合集団A会K会が大手で47社もあったのに、それに加わらないというか調整要求に応じていなかった福島のメーカーがいたそうで。
そういう会社を「アウトサイダー」と呼び、組織は安値入札で徹底的に排除していたという事が判明。
普通は談合で90%高止まりなのに、国や東京都の案件とかで60%−70%だった場合があったが、それは別に善意や適正価格ではなくて、入札参加していた福島の業者に落札させないための作戦だったという。
(そこで安値落札した業者はあとで損失補填受けたのは言うまでもない)
100%協同でないと談合はできないはずだと思っていたのですが、ちゃんと一線を置いていたメーカーもあったのですね。
しかし彼らを排除するために、福島のが参加すると判った場合は、安値談合もしていたというすごい執着ぶり。
結局これで談合組織が落札してばかりだったわけですが、例えば東京都新交通システムの案件5件で唯一福島が1回だけ落札成功したときは、予定価格の59%だったという。
その福島のメーカーってどこでしょうか。身を切って戦っていたんですねぇ…。
というか前の三菱自動車もそうですが、47社も談合していて中から良心の呵責からやめようと言った社員は居なかったのでしょうか。
これだけの組織なら相当の人間が関与していただろうに。
○○会とかの馴れ合いは否定しませんが、あからさまに価格まで操作して、逆によくまぁ今日まで見つからなかったものだと。
でも公取委&東京高検のスムーズな操作状況を見るに、内通協力者は少なからず居たのかな…。
同じ日の日経新聞のコラム『春秋』では30年前の石油闇カルテル事件を引き合いに出していました。
石油危機に便乗して値段をつり上げるカルテル事件で国内の元売りが一網打尽に摘発された中、事件に巻き込まれなかった外資系企業がエッソだったという。
エッソの当時社長の八城氏は、業界仲間と食事をするときは「価格などセンシティブな話はしないでください」とまず口上を述べ、帰社後法務部に逐一話した内容を報告していたという。それが会社の規則だった。
コラムでは「業界仲良しクラブが犯罪組織に成り下がるな」と戒めていました。
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